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栄通記

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2011年 05月 19日

1554) 「Wave 13人展」 小樽・市民ギャラリー 5月17日(火)~5月22日(日)

○ Wave  13人展


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
      小樽市色内1丁目9番5号
      (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2011年5月17日(火)~5月22日(日) 
 時間:9:30~18:00
    (最終日は、~17:30まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 青木美樹(絵画) 江川光博(絵画) 大谷美由紀(絵画) 工藤英雄(絵画) ナカムラアリ(版画) 深山秀子(絵画) 水谷のぼる(彫刻) 福原幸喜(絵画) 徳吉和男(絵画) 高野理栄子(版画) 羽山雅愉(絵画) 末永正子(絵画) 安田眞紀子(工芸)・・・以上、13名

ーーーーーーーーーーーーーー(5.18)

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     ↑:(建物の入り口からのもの。一番奥が市民ギャラリー。)


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     ↑:(左側はミーティング・ルーム。突き当たりがギャラリーA室。)


 新装なった小樽市民ギャラリーに初めて入った。
 とにかく明るい。そして広い。特に入り口左側の部屋は陽の光と、床の光沢と、白い壁が重なって眩しい。まるでロビーのホールだ。ガラス張りの作品は、見にくさも手伝って装飾的だった。新しいことは良いことだが、新しさに負けないだけの作品力量が問われそうだ。


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     ↑:(A室。入り口からの会場風景。白壁に包まれて光燦々だ。)


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     ↑:(A室、奥からの会場風景。B室との出入り口が2ヵ所見える。)


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     ↑:(B室。入り口からの風景。)


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     ↑:(B室。奥からの風景。)


 以下、気になった作品記に留めます。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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          ↑:高野理栄子、「(無題)」・(版画)。


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1554) 「Wave 13人展」 小樽・市民ギャラリー 5月17日(火)~5月22日(日) _f0126829_6444390.jpg 意欲盛んな高野理栄子。エッチング?白い点は着色。何個?
 似た作品を多数並べることの多い作家です。今回は数で勝負、額で勝負といった感じで、「作品を強く見れ」ではない。作家が何かを自己確認しているのでしょう。見る方としては、箱の中味にもう少し変化があったらと思った。何も入れないとか、色の変化とか・・・。それを考えてのものか、白い点がチャーム・ポイントのようだ。


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          ↑:大谷美由紀、「s/s 2011 colection」・アクリル

 こちらも、何かを訴えると言うよりも、作家自身が円という形や、その構図や、枠の大きさや、配置を試行錯誤しているみたい。
 入り口から一番奥にあり、光を横から受けていたのが印象的だった。メタリック調の水玉、壁自体を支持体にしてもっと弾めば面白そう。


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          ↑:江川光博、「SCENE-11F」。

 黄色い世界で線の踊っている。作品の大きさや絵のムードからいって、個展の人のような感じだ。児童画的雰囲気がたちこもり、愛おしい作品。


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          ↑:ナカムラ アリ、「未完の想い」。

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 巨大な赤目・青目だ。目の中には子供顔がある。「子供に対する愛」をテーマにしているのだろう。



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          ↑:水谷のぼる

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          ↑:「戦争の蛹」。


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     ↑:左から 「パンドラの箱あけました」、「嘔吐する犬」。


 力作です。ユーモア精神と反骨精神、それぞれを抑えているところが今の時代なのでしょう。そういう柔というかやさしさの中で、言うべきことはしっかり言うという信念の作品。



 比較的A室の方が自分好みのようだが、それでも全体が小振りに見えた。作品の大きさの問題か?主張の優しさの問題か?というか、僕自身が立派になった会場に圧倒された感じだ。予想外の新装ギャラリーだ。



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     ↑:末永正子、「さくら。サクラ。」

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     ↑:右側から 「さくら」、「窓」、「窓」、「ポピー」。


 ドローイングを駆使して、天真爛漫さを発揮する末永正子。それは熟女心の気分でもあると思う。今展、自然への回帰をタイトルに見る。タイトルを通して作品に見る。気分を自然の息吹に託しているのか、まず自然ありきという素直な心なのか?
 「窓」、そこにある風景・実景が問題なのか?絵画の「窓」を問うのか?
 いずれにせよ、天真爛漫さや勢いとはムードを異にしている。動の中に静という感じで、詩心も感じて、勢い一本勝負の世界から少し退いている。



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          ↑:工藤英雄

 地味な作品群。趣旨も重たそう。他の作家とはムードが違い、工藤・ワールドに入りにくかった。主張に同一性の薄いグループ展は、見る方に頭の切り替えを要求する。暗い絵は好きなのだが、この日は入れなかった。


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”     ↑:徳吉和男、「爽風」。

 4点出品の作品の内、この作品がもっとも好きだ。平面的な描写が時間を止めている。絵画という鏡を感じた。

by sakaidoori | 2011-05-19 08:59 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー


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