2011年 05月 14日
![]() ○ 五島記念文化賞美術新人賞研修帰国記念 土田俊介・個展 考えてもつくれないんだけど、 考えていないと出会えないモノ。 会場:CAI02 中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 (地下鉄大通駅1番出口。 ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。 昭和ビルの地下2階です。) 電話(011)802-6438 会期:2011年5月7日(土)~5月28日(土) 休み:日曜・祝日 時間:13:00~23:00 主催:(財)五島記念文化財団 企画:当館 協力:BankART 1929 ※ オープニング・セレクション ⇒ 初日 19:00~ ーーーーーーーーーーーーーーー(5.9) ![]() まずは作品を見てもらおう。暗くて広い部屋、白くて狭い部屋、CAI02全館上げての展示だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (以下、敬称は省略させて頂きます。) 土田俊介が何をしたいのかは、よくは分からない。彼の意図やイメージよりも訳の分からないものを“大きく”見せる行為の方に惹かれる。 パンフ作品を見て瞬時に判断されるのは、「汚そう」ということだ。肉片の大きな塊を連想した。私の載せ過ぎの写真を見て、「汚い、グロテスク、悪趣味」と思われた方もいるだろう。実際に見ると、「可愛い」という代物だ。作品のオリジナル性という点でも意外に乏しい。「くるむ、包む作家」を思い出したり、素肌をリアルな立体作品にしている外国作家を思い出したりするからだ。 素晴らしいのは、頭の中の、イメージなり何なりを、とにかく吐き出そうとする悩み少なきストレート性だ。それは日頃の訓練の結果だと思う。いつもいつもイメージなり思いつきををスルーっと素早く視覚化させようと鍛えているのだ。「細かいところにはこだわらない、大きく大きく脳内世界を一気に『物』にするのだ」、という作家の強い意志がここにはある。 だから、作家の心象世界そのものとか、イメージの発展性とか、作品に合目的性を求めてはいないと思う。作品を問うのではなくて、表現者・土田俊介のありようを問うている。こういう脳内世界と結果としての「物」が評価に耐えれるかを自己確認している。 オリは作家の脳の輪郭なのだろう。脳内で何かが脳にへばりついて存在している。 実に屈託のない作品群だ。自分の思いをボーンと可愛く吐き出して、あとは見る人貴方任せだ。 私は白い部屋の作品が好きだ。巨大な象の二本の足に見える。足がひっくり返っている姿だ。頭は体は大地の中だ。大きな大きな象だ。 ![]() この日は久しぶりにお酒を注文した。何でも全て500円だ。「500円美術館」だ。 日本酒を注文したが、人気があると見えて売り切れだ。仕方なく赤ワイン、その赤酒と土田俊介作品を並べての一枚。土田・雪ダルマと言うべきか?素材は聞いたのだが忘れてしまった。とにかく重い。これで殴ればひどいことになるだろう。足に落としても痛いだけではすまないだろう。作家はこれで頭をこづきながら、悶々と鍛えているのだろう。
by sakaidoori
| 2011-05-14 23:08
| CAI02(昭和ビル)
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![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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