栄通記

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2011年 05月 09日

1540)「第48回はしどい展 北星学園女子中学高等学校美術部」コンチネンタル 終了2月1日(火)~2月6日(日)

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○ 第48回 はしどい展 

  北星学園女子中学高等学校・美術部 
     
    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー
     南1条西11丁目コンチネンタルビルB1F
     (石山通の西側のビル。)
     電話(011)221-0488
 会期:2011年2月1日(火)~2月6日(日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~15:30まで)

 【出品学生】
 3年 五十嵐花琳 久保ののか  
 4年 貫道真実 井上陸望 渡邊李花 
 5年 渡辺智美 三上晟奈 鈴木かれん 齋藤美優 松尾羽奈子 平野桃子 
     鈴木まどか 田中優菜 山内彩加林 清水海月 中井理裟 渡部真衣子

 6年 有川花奈 真鍋尚里 

※ 注意:上記の学年表記は3年が中学3年、6年が高校3年に相当します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(1.25)

 大きな作品が会場狭しと展示されています。その多くの作品は薄塗りで、画面の大きさをもてあそんでいる感じですが、「大きな絵心を持つ」という指導方針が伝わります。
 会場写真を載せます。クリックすれば拡大されるので、それを見れば個々の作品の印象もかなり伝わると思います。高校生が大作にのぞむ楽しさ苦しさを思って下さい。


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 以下、何点かの個別作品です。


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          ↑:6年・真鍋尚里、「異空間」・183×230㎝。

 空間や人物の表現に独特のものがある真鍋尚里。「間(ま)」を見る目が個性的なのでしょう。今回は意図的に独自の空間を出そうとして静かな絵になっったみたい。何を描いても真鍋個性が出てくると思うから、もっと大胆に画けばと思った。


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          ↑:5年 清水海月、「オリ」・183×280㎝。

 画面一杯に一所懸命に取り組んでいる。人物を左寄りに三角形に配し、重なりながらいろんな物を画き、縦線が画面を幾重にも区切る。こちらの見る目が定まらない。それは絵の落ち着きのなさではあるが、「一点を見よ」という思想ではないからか。「オリの中」ではなく、「オリという観念」が大事なのだろう。パープルの妖艶な勢いで、学生自身の負けん気の強さが出ている。


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          ↑:5年 平野桃子、「親子」・183×230㎝。

 この絵自体は弱過ぎて物足りないのだが、こういう稚拙なムードで、しっかりした強さの薄塗りで、四角やたゆたゆしい直線を取り入れた画面構成で、日常幸せ感覚を表現した絵が見たい。新市民感覚絵画とでも言うべきでしょうか。一個一個の画かれた物どもに、必要以上に可愛く描かない普通さ、それでいて絵画全体が光や風や踊りを発散させている。そういう絵の持つ心地良さに浸ってみたい。平野桃子に期待しよう。


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          ↑:5年 樋口まどか、「月光」・183×230㎝。

 床上に並べられた小道具、その凸凹具合が描き手固有の個性を感じています。
 確かに窓には大きな月があるのですが、今の時代は月の光で遊ぶことはないでしょう。その辺のタイトルとのちぐはぐさと、子供が遊んでいる世界のちぐはぐさが、逆に気分がよくなる。


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          ↑:4年 貫洞真実、「青い夢」・183×230㎝。



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          ↑:左側、5年 渡辺智美、「落とす」・P30号。右側、5年 松尾羽奈子、「Follow」・F30号。

 左側の「落とす」、もっと塗り込んで一所懸命な描き手の姿勢が絵に投影されたら素敵な絵になると思う。高校生らしい未完の大作だ。



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          ↑:5年 鈴木かれん、「友達は携帯できる」・P30号。

 小さいですが、キュッと引き締まって好きな作品。「携帯電話」と「友達」、その関係を考えていると、こちらの方がセンチメンタルな気分になった。いじらしい学生気分だ。

by sakaidoori | 2011-05-09 10:13 | コンチネンタル


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