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栄通記

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2011年 05月 06日

1533) ②「多摩美術大学版画科OB展 2011」 さいとう 終了1月25日(火)~1月30日(日)

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○ 多摩美術大学版画科OB展
            2011
 


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2011年1月25日(火)~1月30日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~16:30まで)

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 17:00~18:30

 【参加作家】
 石原誠 伊藤あずさ 大久保拓子 太田マリコ 御囲章 小川了子 小田麻子 川田竜輔 小竹美雪 佐竹邦子 澤村佳代子 三瓶光夫 島田北斗 鈴村優 高橋亜弓 竹腰桃子 谷黒佐和子 友野直美 西岡久實 ネモトサトコ 堀田恵理 宮崎文子 渡邊慶子・・・以上、21名。 

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.27)

 (1443番①の続き。)

 前回は会期中に5人だけ紹介しました。遅まきながら残りの作品を少しでも多く紹介していきます。
 一番下にあるタグの、「#多摩美術大学版画OB展」をクリックすれば出てきます。


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 上掲は入り口直ぐの部屋。前回はこの部屋を中心に載せた。



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          ↑:佐竹邦子、共に「Winds Work」・140×185㎝ リトグラフ 木。

 力強い作品だ。サイケ調だが、ごっつい線描は妖艶さを否定して元気溌剌な生きる舞台だ。いろんな丸模様が生き物の息吹を感じて、生命礼賛大絵巻を想像した。



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     ↑:竹越桃子、中央 「鬼灯」・50×50㎝ 木版リトグラフ、「ぶらり」・50×45㎝ 同。

 墨とボカシの伝統和風感覚。画題に植物もあり、うだる墨模様はツルのうねりで江戸文人好みを感じる。心象気分で現代感覚でも見れる。墨の濃淡とワンポイントの色が印象的。



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     ↑:太田マリコ、「CONNECT」・52.5×68㎝ Intaglio(凹版) 2010年。

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 「CONNECT」(つなぐ)。四角のゴム印鑑風に取り込まれた多くの人間。さて、この場面でどういう繋がり・関係・群衆が連想されるだろう?アメリカンスタイルのサブカルチャーで人間を楽しんでいるみたい。人を一杯画いた姿に共感する。



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     ↑:川田竜輔、左から 「オウト」・54.5×72.7㎝ 木によるリトグラフ 2011年、「マミレル」・14×18㎝ アクリル キャンバス 2011年、「終末ノ炬燵」・31.8×41㎝ 同。

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 自虐することを愛する好感・川田竜輔。う~ん、非常に小さい。折角札幌まで遠路はるばる作品参上なのだから、もっと大きな作品を!!こぢんまりした精神は、心狭きいじけ気分だけに終わってしまう。骨までなぶられ溶かされそうな大いなる絵巻自虐とユーモア精神、そこに一輪の川田竜輔華が咲くというものだ。次回を期待しよう。そして、次回は直接お会いして文句を言おう。タノムヨ!カワダリュウスケ・君。



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          ↑:小田麻子、「over the way」ドライポイント。

 ドアだ。少し開かれたドア。絵は素晴らしいと思う。ただ黒いドアを画いただけなのに伝わるものがある。ほんの少しの光りと色が射し込むドアを画いた。まったく閉められたドアでも面白い。完全開けっぴろげのドアだけでも面白い。ドアや窓は絵画の出入り口だ。
 それにしても、画家は若い方だろう。黒いドアだが暗さがない。若々しいドア、それも素敵だ。



1533) ②「多摩美術大学版画科OB展 2011」 さいとう 終了1月25日(火)~1月30日(日)_f0126829_8472752.jpg ←:伊藤あずさ、「光と風の詩」。下の作品は「滴」。


 さわやかなタイトルではあるがゾクゾクッとしてしまった。貝殻からはみ出るエロスだ。
 貝は女の象徴でもある。貝合わせは男女の結ばれにもなろう。そこに黒髪を思わせるような植物の花々。小さきが故に秘め事は深まる。














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 (③に続く。)

by sakaidoori | 2011-05-06 08:59 | さいとう


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