栄通記

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2011年 05月 03日

1528) ③「小林麻美の場合 500m美術館 '10」 地下鉄コンコース 終了・2010年11月1日(月)~12月12日(日)

  
  
○ 500m美術館 '10 

 会場:地下鉄東西線地下コンコース
      「大通駅」から「バスセンター前駅」間

 会期:2010年11月1日(月)~12月12日(日)
 時間:おそらく地下鉄が利用できる時間帯

 【参加作家】
 ・17人のメイン・アーティスト
   山本雄基 佐藤史恵 伊藤ひろみ 谷口明志 高橋俊司 安藤文絵 野又圭司 藤沢レオ 中橋修 大島慶太郎 河野健 小林麻美 國松希根太 織笠晃彦 風間真悟 森迫暁夫 佐藤隆之 

 ・500美術館通年化プレ企画
 ・札幌市立大学美術部・ノメノン
 ・若手アーティスト・200人展

 プロデューサー:端聡
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー(12.7)

 (1526番①、1527番②の続き。)


◎ 小林麻美の場合


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          ↑:「見慣れない近所」。



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          ↑:「片目の夢」。


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          ↑:「前の駅で降りた人」。


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



 素直な絵だ。
 今までのような挑発的な膨らむ空間はない。喉の渇きを満たしたい強い我執もない。
 「覗き見的画題」、それに基づく構図は今までと同じだが、平面的で温和しい。いつものように顔を何かが覆っている。それは顔を画くのが上手くないからとでも言いたそう。でも、黄色が小気味よくアクセントを与えている。そう、「赤」に寄せる情熱から、「黄」に託す明るさに変わった。

 見えない物をこじ開けて見る豪腕さ、辺りの空気の異様さを絵画にしようという探求心はどこに行ったのだろう?絵画と格闘する小林麻美はどこに行ったのだろう?
 それらは僕の見当違いだったのか?小林麻美・絵画にあらぬ物をみていたのだろうか?

 淡々と人を画いている。肉親を思わせる年配者、寄り合い電車の母と子、路傍の娘、そんな人達をいたわるように見ている。顔は画かない。その必要がないのだろう。「人」が大事なのだろう。
 確かに小林麻美は人を画いていた。それは人が好きだからだ。空間に対する感度は並々なるねものがある画家だ。その空間把握、空間造形のために人は点景でしかなかったと思う。人は小林空間という明かりの影であり、人が居ることによって成り立つ異次空間であった。今作の人は影ではない。本当は人をチャンと画きたかった画家が人と向き合おうとしている。素直に人を見つめ、見つめる自分を大事にしている。

 あー、それは良いことだとは思う。だが、闘う小林麻美を止めることなのか?それとも小休止?休息?強い小林麻美はどこかへ行ったのか?それは若かりし時の一過性だったのか?
 だが、こういう絵は他の画家でも可能だ。本質的に優しい画家の仕事だ。「小林麻美」、強い人だと過信している。今時珍しい人だ。他の画家のしない道を僕は欲する。

 黄色が目立つ絵だ。強い赤は影をひそめ、黄色が輝き始めた。




 

by sakaidoori | 2011-05-03 18:53 | 公共空間・地下コンコース


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