2011年 05月 03日
○ 500m美術館 '10 会場:地下鉄東西線地下コンコース 「大通駅」から「バスセンター前駅」間 会期:2010年11月1日(月)~12月12日(日) 時間:おそらく地下鉄が利用できる時間帯 【参加作家】 ・17人のメイン・アーティスト 山本雄基 佐藤史恵 伊藤ひろみ 谷口明志 高橋俊司 安藤文絵 野又圭司 藤沢レオ 中橋修 大島慶太郎 河野健 小林麻美 國松希根太 織笠晃彦 風間真悟 森迫暁夫 佐藤隆之 ・500美術館通年化プレ企画 ・札幌市立大学美術部・ノメノン ・若手アーティスト・200人展 プロデューサー:端聡 ーーーーーーーーーーーーーーーー(12.7) (1526番①の続き。) 簡単に雰囲気だけをを思ったのですが、写真を見ているといろんな事が思い出されて、一所懸命書いてしまった。このペースでもう少し続けていきます。 ![]() ![]() ホチキスマン・高橋俊司。舞い降りる巨大な綿雪だ。この場所の雰囲気に意外にピッタシなのには驚いた。マンネリ的通勤道で、うつむき加減の目元を惹き寄せそう。 選抜作家は与えられたホワイト・パネルを独り占めしている。 以下、一枚の同じパネルで、温和しく同居している仲間達の紹介です。「若手アーティスト 市民200人展」の一コマです。まさしく通りすがりの作品達、愛をもって見つめてあげましょう。たとえ一つ一つが心に残らなくても、その場その時をなごませてくれたことでしょう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 左側の見方が展示スタイル。その逆転も載せてみた。 女のエロティシズムを撮るケンショー。清楚なエロだ。 彼は清楚と妖艶の間を往き来する。耽溺にはならない。プラトニックでもない。しかし、男から女への愛の眼差しには違いない。一つの理想美でもある。 「生身のオンナ、汝はかくも麗しきかな?」 ![]() ![]() ![]() 何てことのない街の風景。つなぎ合わせのスナップ写真が時を止める。淡々と目の前を見つめる。何も考えない。僕の廻りで時は動き、時は止まる。その隙間を写真に残す。 次は「ウリュウ ユウキ・500m写真展」だね。ナニ、無理だって!では「ウリュウユウキと仲間達・その50m写真展」だね。 ![]() ![]() ![]() これは一般参加作品ではない。ましてや路上パフォーマンスの「皆なでお絵かき、皆なで落書き」ではない。美術家・安藤文絵の渾身の天地創造であり、死と再生と復活だ。 なぜそんなことが分かるの? なぜなら、総合解説チラシに長い自己文章があり、そういう意味のことが書いてあるからだ。"This is modern ART"だ。 「・・・。 友人の一人に紙を託し、一ヶ月間線を引いてもらうことをお願いする。 一枚の紙に一本の線、 形を描くのではなく、 彼女の思いを込めて引く。 77本の線が集まった。 あなたはこの線から何を読み取るだろうか?」 ![]() 作品は面白い。 僕は線の自由さと背景の暗さが合わないと思った。背景色、強い思い込みを見る。おそらく復活という儀式の為の装飾なのだろう。旧約の天地創造に始まり、新約の黙示録で終わるドラマ。そこに現れる線という神の道標。いささか洋物過ぎる感じだ。というか今更古事記だの記紀神話を持ち出しても始まらない。装飾としてはいいがリアリティーがない。日本人には神話もドラマも希薄だ。ましてやキリスト教など、知識以上にはならない。もっとも、信じ合っている者同士の語らいならば意味が合うのだろ。 神話や一神教薄き中での「日本現代美術」、それでも「今」という日本の時空しかない。それは直ぐにでも「今という袋小路」に入らざるを得ない。それでも、神話や信仰以外の道しかないだろう。 ![]() ![]() ![]() 家族を見つめている。家族という神話を見つめている。 本当のところ、家族を真剣に見つめるとおかしなことになる。だから、普通は見つめない。盲目的な完結した関係に思える。永久不変と思いこむ。それでいいのだ。だが、見つめざるを得ない時がある。それは家族の危機かもしれない。一人一人の危機かもしれない。 河野・家族の淡い静けさ、画家は危機感はいかばかりか? (③に続く。)
by sakaidoori
| 2011-05-03 13:35
| 公共空間・地下コンコース
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![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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