人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2011年 05月 01日

1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)

○ 山本雄基・個展 

     グレーゾーンが踊っている
 


 会場:六花亭・福住店(2F喫茶室)
      豊平区福住2条5丁目1
      (地下鉄東豊線・福住駅から徒歩10分) 
     電話(0120)012-666

 会期:2011年4月1日(水)~4月30日(金)
 休み:
 時間:11:00~17:30
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:六花ファイル

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.29)

1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_9451424.jpg



 お菓子の六花亭。
 帯広の本店には北海道的な広い柏林に、ゆったりとした美術館を持っている。幾つかの建物があり、散策気分で一日を楽しむことができる。
 また、ある支店では音楽会を催したりと芸術に明るく、一見リッチ高級志向に思える。今回掲載の福住店のたたずまいも広い駐車場があり、煉瓦造りの建物といい、何やら敷居が高そうだ。(いったいこの建物は何だったんだろう?)
 ところが2階の喫茶室に入ると、余計な物は一切無く、イスもテーブルも安直この上ない。それらは簡単に移動できるし、お客さんの数に合わせて幾通りにも配置換えも可能だろう。そしてケーキやコーヒーのお値段、いわゆる「リーズナブル」、お安く気軽にどうぞ、というものだ。「リッチとリーズナブル」、まさに日本が到着した姿を正直に表現した店舗戦略だ。

 そういう現在日本市民感覚のお店で、山本雄基・作品が常設のようにして白い空間に並んでいた。
 その日は祝日でお店は大盛況、お客さんはだんだん増えていき、とうとう座って並び始めた。ゆっくりと店内との関わりで作品を載せたいがとても無理だった。

 作品のある喫茶店は2階、その様子です。


1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1023886.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1033899.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_103788.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1042914.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_105413.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1053713.jpg



 そして2階に至る階段の壁。


1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1071115.jpg



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1074025.jpg
     ↑:(見上げれば、そこは山本グレーゾーン。)


1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1085322.jpg

1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_1181923.jpg


     ↑:(今展一の小ささ。でも、色燦々、光り燦々で一番幸せ気分。当然ながら売れていた。幾らだろう?。右側の写真は小品を横から撮ったもの。絵の重なりを確認して下さい。)



 今展の目玉は6点組の作品だろう。まさしく山本・レインボーで、ここの空間、この壁面、そして喫茶店を考えてのものだろう。会場にフィットして、目立たずに心なごませ華やいでいる、それがコンセプトだろう。もちろん、山本雄基が作品に込める「見える見えない」というテーマが、この空間でどう活かされるかをためしているのだ。

1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10243147.jpg
  

1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10245195.jpg


1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10251220.jpg



 何てハッピーな絵だろう。一点の曇りもない。
 「見える見えない」、見えるところも見えないところも良い気分、とはこういう作品をいうのだろう。色が何層にも重ねられている。その間間に水玉がある。その模様や色が絵画という空間の中で息づいている。「踊っている」と氏は語る。
 画家はいつものように、簡単な言葉ではあるが難しく自作を語っている。確かにその言葉は画家には絶対に必要だろう。だが、作品は「うるさい」と言っているようだ。「そんな言葉でないと僕の良い気分を語れないのか!僕を生んだ山本雄基パパ、パパの気持ちは分かった。でも、僕はパパの言葉の奴隷じゃないよ。美味しくケーキが食べれないじゃないか」、6色レインボーは「作品の自立」を訴える。さて、山本パパは語るのを止めるだろうか?山本雄基という若さが、作品を離れて僕らに訴えたいのだろう。そういう意味ではまだ画家でないのかもしれない。

 喫茶店の真ん中で、画家直前の姿で仁王立ちしている。若さの眩しい山本雄基であった。



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10483120.jpg


 この日は自宅でコーヒーを飲み過ぎた。お昼に甘すぎるお菓子を食べた。だからミニ・パフェを食べた。350円。)



1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10443973.jpg
     ↑:(2階の喫茶室からの風景。)


1521) 「山本雄基・個展 『グレーゾーンが踊っている』」 六花亭・福住店 終了4月1日(金)~4月30日(土)_f0126829_10455076.jpg
     ↑:(店舗の裏側の風景。畑もあり、新しくはあるが時代がかったレンガ倉庫。)

by sakaidoori | 2011-05-01 11:09 |  六花亭


<< 1522) ②「’11 第38...      1520) 「Bisen OB... >>