栄通記

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2011年 04月 22日

1507) 「北海道アスリート オール・スターズ『まなざしの先に』」地下コンコース 4月15日(金)~4月30日(土)

  
○ プロジェクト1 : 北海道アスリート オール・スターズ 

    まなざしの先に


1507) 「北海道アスリート オール・スターズ『まなざしの先に』」地下コンコース 4月15日(金)~4月30日(土)_f0126829_12415025.jpg  約20名の道内アスリート
 
  書家  :八戸香太郎 
  写真家:馬場杏輔

  企画:ENプロジェクト・ジャパン
 


 会場:地下鉄大通駅~札幌駅・間の地下通路
     電話

 会期:2011年4月15日(金)~4月30日(土)  
 時間:?:00~?:00
     (地下鉄の乗れる時間は開いているでしょう。) 
    

ーーーーーーーーーーーーー(4.20)

 東北大震災の翌日にこの通路はオープンした。たまたまその日の午前に歩いたが、人通りの多さに唖然としたものだ。歩く人の表情もどこかしら緩んでいた。

 4月20日、人混みも落ち着いている。空間のメカニカルさが目立ち、都会的になっていた。呼び込み風のイベントもなく、普通の歩行空間だからだろう。天井の低さ、白さに圧迫感やよそよそしさを覚える。これが小なりとも都会というものだろう。



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 そんな中で、予期せぬ書に出会った。斜め向きで大きな一文字がこちらを向いている、なかなかの迫力に見る目が緊張する。
 だが、作品の大きさと意外な出会いという迫力は、どこかへ軽く消えた。飛沫を散らしたり、線の図太い勢いに反して、字全体の背中が曲がって見える。一所懸命に一文字の意勢を紙から羽ばたせようとしているのだが、意に反して可愛くお辞儀をしている。
 公募展書にありがちな筆跡を力強く残して、胸を張って「どうだ!」と言う字を避けている。それは好ましい。個性と遊びと勢いを出そうとしている。それも好ましい。だが、与えられた大きな紙の中で字がコンパクトに収まりすぎた。比喩的に言えば、高校生が良き見栄を張った字だ。
 これだけの大きさで20枚前後を統一感を持って書きあげるのだから、それなりの実力の人ではあろう。だが、字の中の若さに行儀良さを思った。パフォーマンスに秀でた書ではあるが、パフォーマンスを越える可能性を期待したい。



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 書ばかりではないのだ。嬉しいことに写真もある。書に負けず、迫力のある展示だ。
 顔顔顔・・・。
 目元を輝かせてはいるがモノトーンで沈鬱なムード。モデルが若い人ばかりで素人?この暗い均一感は何だろう?

 ここでようやく作品から離れて展示の趣旨文に目をやった。
 今時の大震災に触発されて、少しでも明るくしたいということだ。いわゆる、「元気をあげたい!」というものだ。いや、言葉はもっと壮大である。「・・・皆様と共に日本を未来を、見据え、考え、そして行動する契機になれば幸いです」。
 その為の手段がこの展示だ。道内を代表する競技者(アスリートと呼んでいる)の日々の努力研鑽は並々ならぬものがあるはずだ。彼・彼女等の眼差しには力がある、無言のメッセージがある。眼差しは明日を見つめている。何を彼等は見ているか?そこんところを撮影者に撮らせて、万感の思いを表現し伝えようというのだ。目だけでは不十分だ、顔だ、しかも特大の顔だ。やはり無言ではいけない、彼等が選んだ言葉を特大一文字として添えよう。そして、呼びかけ人(企画者)の意志の基、競技者、写真家、書家に依頼して今展になったわけだ。
 つまり、写真や書は仕事としての表現だ。顧客(クライアント)の希望に則って実現したのだ。「目だけにするか?体全体にするか?白黒?カラー?屋外の青空を背景にする?」

 良い目だと思う、良い表情だと思う。だが、競技者の神髄が表現されたとは思わない。彼等の力みなぎる目や表情は、競技中のもののはずだ。それに比べれば、この顔はメッセージ的記録以上ではない。この大震災への復興に何らかの形で関わり協力したいという意志以上ではない。スポーツ選手は競技そのものの姿以外は単なるアイドルでしかない。アイドルとしての目であり、顔であり、力だ。モデルは間違いなく真摯だ。だが、写真家も書家も企画者もアイドルにたよる安易さを感じだ。

 ムード満点の写真、遊び心漂う書、仕事をチャンとこなした作品と思うが、彼等の代表作にはなっていないだろう。
 企画の趣旨、大震災に触発されたのは大いに頷けるが、第一弾の活動としてはいささか言葉が重すぎる。札幌在住の方が、そこまで大震災を利用しなくても良いのではないか。もう少し等身大の活動をと思った。




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by sakaidoori | 2011-04-22 20:12 | 公共空間・地下コンコース


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