1501) 終了①「北海学園大学Ⅱ部写真部・卒業写真展」・アイボリー 3月8日（月）～3月13日（土）

○　北海学園大学Ⅱ部写真部

　　　　卒業写真展　　
　 　　
　　　　
　会場：ほくせんギャラリー ivory（アイボリー）
　　　　中央区南２条西２丁目　
　　　　　　NC・HOKUSENブロックビル４階
　　　　（北西角地、北＆西に入り口あり）

　会期：2011年3月8日（月）～3月13日（土）
　時間：１１：００～１９：００　
　　　　　（最終日は、～１８：００まで。）

　【出展者】
　いがりのりこ　すがわらのりこ　ちのかなこ　なみなつこ　めぬきかすみ

ーーーーーーーーーーーーーーーーー（3.12）

　年度末でもあり、大学生などの写真卒展を良く見た。可能な限り掲載したいと思っているが、相も変わらず随分と溜まってしまった。一つでも多く宿題を果たしていこう。

　今回は北海学園Ⅱ部の卒業写真展。
　女性ばかりだ。ヒンヤリした空間で、女性ばかりということを楽しんでいる。それぞれはこぢんまりとしているが、ある種の統一感に包まれて自己表現に努めている。
　特に気になった撮影者もいた。二人を中心に記していきます。


















　　　　　　　　　　↑：すがわら　のりこ。










　白装束の２枚の女性写真が印象的だ。その女性を中心に視野は拡がる。男の姿が目に入る、日常の細々したもの、手首が・・・。ちょっとツッパタお洒落に、それは日常の普通の一コマの夢見心地の世界なのだろう。
　白黒で強い思いの大振りの作品を横一列に配して、上下に左右に装飾気味にカラーの日常世界。展示の色は白とピンクだ。ちょっと変化をつけては楽しんでいる。日常の風景をなんでもない気持ちで撮っている。水と光りがあればそれでいい。可愛ければもっと良い。日々は淡々と過ぎていく。だから時には突っ張ることにしよう。


　　　　　　　　　　↑：千野佳那子（ちの　かなこ）。



















　知っている撮影者はいない。実は、一つの楽しみがあって今展を見に行った。左の写真、今展のＤＭなのだが、写真展なのに絵画によるものだ。大正浪漫風の独特のムードがある。その作家はどんな写真を撮っているのかが気になった。これらがそうだ。

　今作、僕はどうしても撮影者の絵画世界とダブらせて見てしまった。それもたった一枚の小さな完結した世界なのだが。
　今作、普通は心象風景と見てしまうかもしれない。しかし、白昼夢的な物語に至る準備作品として見てしまった。どこか女の白昼夢なり、ちょっと狂った振る舞い狂った風景として写真に取り組みたいのだが、そこまでの意力がないので「風景写真のはざま」になってしまったと。
　それは僕の願望による無理な解釈かもしれない。でも、菱形の写真を見ていると女性の秘部に見えてしまうから、この感覚をもっと深めたらと思った。
　強い写真でもある。強い風景から湧き出る「妖気漂うサムシング」、それを求めている人ではなかろうか。




　（他の学生作品は②続く）