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栄通記

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2011年 04月 16日

1500) 「『春のかけら』 中西揚一・展」ト・オン・カフエ 4月12日(火)~4月17日(日)

    
○ 春のかけら  中西揚一・展   


 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
     中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
     (地下鉄中島公園駅下車。
     北東に徒歩2分。北東角地。)
      電話(011)299ー6380

 会期:2011年4月12日(火)~4月17日(日)
 休み:会期中は無休
 時間:10:30~22:00
    (日曜日は、10:30~20:00)

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.15)

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 暗めの作品ではあるが、沈鬱ではない。明るくしたいのだが、今回は夕暮れの風景で静かにいこう、そんな雰囲気だ。画きたい物を真ん中にしていて、形もスッキリしている。作家の実直さ素直さを想像してしまう。灯りまでもが真ん中付近に用意されていて、どこまでも真っ直ぐだ。
 奇をてらわない風景画とは違って、人物画はちょっと斜に構えている。どことなくロマンと物語も感じる。きっと、人物の方を得手にしているのだろう。画きたい人を真ん中に大きく画いていて、手法は風景画と同じだ。緻密さや発色を抑えて、包み込む雰囲気として色や形があるのだろう。

 作家が居られたので、しばしの会話。人物中心の明るめの作品を構想していたのだが、今時の大震災で明るい春を止めたとのことだ。だから、タイトルが「春のかけら」になったのだろう。春になりきれない風景だ。作風やその風貌に反して若い作家ではない。気持ちの若い方なのだろう。それなりの画歴の持ち主だが、本格的な個展は最近とのことだ。

 中心の一点を見つめる素直さストレートさが初々しかった。画質や発色を抑えて、しかも画面中心を輝かせて四方にイメージを拡散させる。おそらく若い女性を中心にした物語を展開していくのだろう。次を楽しみにしよう。


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          ↑:「海辺」。

 向こう側は海だ。だから風景には潮の香りや潮騒がある。
 闇夜に照らされる道路突き当たりと道路標識。そこは一つの壁、こういう壁の見方もあるのか。


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          ↑:「その夜のできごと」。

 夕焼けの赤が眩しい。確かにどこか嘘っぱちな夕焼けだが、中央で輝いている夕焼けもいいものだ。街灯まで参加している。


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          ↑:「津軽」。


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          ↑:「友達」。

 こういう人間関係と心の綾を追求したい画家だと思う。そういう意味でもっとも「中西揚一」らしい作品であろう。それらの大作の連作を期待しよう。


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          ↑:「春のかけら 1」。 

by sakaidoori | 2011-04-16 12:49 | (カフェ)ト・オン


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