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栄通記

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2011年 03月 11日

1483) 「村井清彦・個展」・資料館 3月8日(火)~3月13日(日)


○ 村井清彦・個展   


 会場:札幌市資料館 2階 4室
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731

 会期:2011年3月8日(火)~3月13日(日) 
 休み:月曜日
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーー(3.11)

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 見事にまとまりを欠いた個展だ。
 テーマは「風景」だ。一応、全部が風景画なのだが、風景を貫くバックボーンがふらついている。
 本格志向の油彩画風景あり、普通の観光スポット的な建築風景あり、早描きのドローイングを見せる風景あり、途中で制作を放棄したような作品あり、しかし水彩デッサンを見ると実にこなれたものだ。何を目指しているのか戸惑ってしまう。否、見る僕たちが戸惑うことはないのだ。描き手の「村井清彦」氏自身が無自覚な方向性無き歩みをしている。情報過多の浮気な時代だから定まる必要はない。要は、定まっていないことを徹底して楽しんでいない。どこか中途半端だ。

 中途半端とはこういうことだ。
 最初はデッサンなりの下絵に基づいてしっかりと風景画を描いていく。オーソドックスに筆は進む。当然ながら、途中から上手い具合にならないので悩み出す。ここからの進み具合は画家それぞれだろう。初期の構想から完全に離脱する人もいれば、原点に戻って見つめ直す人もいるだろう。村井清彦氏の場合はいささかファージーな方向に進むみたいだ。問題は、そのファージーな筆の走りに躊躇があることだ。絵は嘘なのだから、何をためらうのだろう?方向は二つだ。徹底して筆の趣くままにまかせる。あるいは、自身のファージ性を徹底的に見つめる。要するに徹底心の不足が問題だと思う。

 だが、実に良い個展だ。
 どうのこうのと言っても、絵が好きなのが伝わってくる。正直な絵を描く人だ。

 これほどザックバランにあれこれと風景画を見せられると、逆に信念の人かと思いたくなる。
 絵が好きで信念で描き続ける、作品の表層を越えてグッとくるものがあった。
 未完成な作品、躊躇する歩みに乾杯をしよう。


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          ↑:「また雪が降った日」、20号S。

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          ↑:「道庁赤レンガ」、30号変形。

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          ↑:「時計台」、30号変形。


 以上はオーソドックスな作品。


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     ↑:左側 「きみに逢いにいく」、20号F。
     ↑:右側 「札幌駅前」、15号F。

 左側、初期の普通の風景画から出発して、意外にも幻想的でシュールな絵になってしまった。有名な西洋絵画の雰囲気もあるのだが、こういうあらぬ方向での収束は面白い。

 反して右側、あらぬ方向が絵から生まれそうなのに、「札幌駅」にこだわりすぎて放棄した絵に見える。左側の絵と同様に、どこかあらぬ世界(シュール)の面影を発展して欲しかった。「超札幌駅」これでいいのでは。


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by sakaidoori | 2011-03-11 23:09 | 資料館


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