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栄通記

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2011年 03月 10日

1482) 「守分美佳・展」・ミヤシタ  3月2日(水)~3月20日(日)

○ 守分美佳・展    


 会場:ギャラリー ミヤシタ
    中央区南5条西20丁目1-38 
    (南北の中小路の、東側にある民家)  
    電話(011)562-6977

 会期:2011年3月2日(水)~3月20日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.9)

 会場風景から。全作品をカバーしています。


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     ↑:①

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     ↑:②


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          ↑:③

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          ↑:④


 明るくカラフルで元気な絵、将来的にはそんな絵を描く人と思っていた。
 さて今展、カラフルさは無いが、明るく強い絵に励んでいる。簡明で親しみやすい。

 「明るく強く」。そういう「元気」な絵、だから「カラフル」にする必要はなかったのだろう。好きな多色や赤系での勝負ではなく、白と黒の力をギラギラと確かめている。そのボリューム、他とのバランス、他の色との浸透具合等々、確かめること多き作品が並んでいる。
 線描もただ気の趣くままの自由さでは面白くない。自分を越えられないではないか!!だから、③の作品のようなぎこちない線、しかし主張する線にチャレンジしてみた。成功しているとは思わないが、意欲満々な試みだ。③の作品、意欲は線だけでなく、黒の侵入にとりつかれたみたいだ。下地の黒というよりも、綺麗な顔に遊んで泥がくっついたみたいだ。ちょっと汚いが、遊びとはそういうものだ。
 概して小品はウォーミング・アップ気味の自然な絵画だ。大作はあれこれと試作でもあり、今の抽象画の実力でもある。


 作家とお話しすれば分かることなのだが、絵画の原点には北海道の四季がある。特に、雪のある冬から、雪が溶けて無くなり、土が出てくる春のイメージが作品に投影されている。だから、今展の黄色は菜の花だ。白は雪、黒は土、緑は葉、線はあぜ道・・・、ピンクがでれば桜なのだろうが、それでは余りに風景にオンブされすぎだ。そして守分美佳は風景から離れた。色と形という絵を追求し始めたようだ。どうなるかという迷いはあるが、チャレンジする心に迷いはない。だから今は何を描いても明るく元気な絵になるのだろう。


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     ↑:⑤

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     ↑:⑥


 ①と⑥は若くて清々しい絵だ。春の気分が充満している。

 支持体は木。石膏か何かで支持体を覆い・がめんに凸凹を作っては引っ掻いている。それにアクリル・ガッシュで色を重ね、最後はクレヨン?などで線を引いたり画面にお化粧をしたり、最後のクレヨン?などのおかげで膨らみと丸みが加わり、さらに発色を高めているようだ。


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 守分美佳さんの装幀本の紹介。

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  ・「不器用な日々」
     清水眞砂子 日常を散策する(エッセイー集 第2巻)。
  ・清水眞砂子著 (「ゲド戦記」の翻訳家)
  ・定価 1,995円
  ・かもがわ出版 
  ・四六版 上製 240頁


 装幀の仕事もされているのですね。
 さわやかな表紙です。一つの愛情表現でしょう。

by sakaidoori | 2011-03-10 15:15 | ミヤシタ


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