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栄通記

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2011年 03月 07日

1478) 「佐々木恒雄・展」・テンポラリー 終了・2月22日(火)~3月6日(日)


○ 佐々木恒雄・展   


 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2011年2月22日(火)~3月6日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーーー(2.23 3.6)

 会期早々と最終日と、見に行った。一部分の展示替えがあり、2度楽しめた。会期中制作していて、何点か追加されたわけだ。

 前半戦の会場風景から案内します。
 何と言ってもこの日は日本晴れ、冬を忘れさせるような陽の光が会場を覆っていた。網走在住の人である。目出度き日和であった。

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     ↑:(1階の風景。)


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     ↑:(2階の風景。)


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     ↑:(制作中の作品。光りを真正面にして置いてみた。朝陽を浴びながら漁港に返る船団の姿だ。眩しい。)


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 昨年の作品かもしれないが、札幌在住時代(2年前)の面影が一杯だ。木っ端が離合集散していて、分解・集合・構築という様式だ。デザインとキュッとする心の有り様をドッキングさせたいのだろう。木っ端の爆発や破壊・混沌よりも、安定という場を求めているようだ。


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 あどけなさが漂う作風だ。「何かを描く」というよりも、まったるい時間の中で、自身のイメージなり何かが立ち上がってくるのを楽しんでいるみたい。じっくりじっくり確認しているみたい。
 時々、作品の中の黒にハッとする時がある。深い黒とか不思議な黒とか、色的に褒めそやす黒ではない。あまり黒色こだわらないで、サッと抜けた感じの黒なのだ。どこが良いかというと、全体のバランスの中で何とも収まりが良いのだ。おそらく、イメージが湧いてくる心の現場なのだろう。そこから出てきたのが今展の作品たちで、黒がある時は心の現場をそのまま消さずに自然に描いてしまったのだろう。

 4年程前に、当館で個展をされた。
 ニューヨークの屋根裏部屋をそのまま再現したような個展であった。若者200%爆発だ。このエネルギーはどこに行くのだろうと、行方を見守ることにした。
 あれは若者だから許された個展だったのだろう。吐き出して吐き出して、満足したのかどうかもしれない。今はじっくりと涌いてくるのを楽しんでいる。もはや爆発の黒ではない。泉の黒として、画家になろうとして今があるようだ。あどけない画風、青春時代の「青」は行き、「春」なのだろう。そして画家としては本格的修行時代だ。


 画家は網走の漁師だ。最後の方の漁師仲間を描いた作品、何ともうらやましい。仲間と屈託無く語り合っている画家が羨ましいのではない。武骨な男たちの働く姿、青春群像にチャレンジしている画家という存在が羨ましい。


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 最終日、かなりの展示替えだ。新作が追加されたので、窓を塞いでのリニューアルだ。外光は減り、白壁が増えたので会場は狭くなった。見せたい作品を堂々と一番いいところに展示しているので、より絵画展らしくなった。そのまま四角四面の太陽のない空間に作品を置いたらどうなるか?弱くなるか生き生きするか?絵画もいろんな空気に試されたいだろう。


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1478) 「佐々木恒雄・展」・テンポラリー 終了・2月22日(火)~3月6日(日)  _f0126829_22475398.jpg 几帳面な画家だ。画材は既に帰り支度を終えたようだ。テンポラリーの最後を汚さないような姿勢、そして故郷・網走でのチューブ全開の用意でもある。

 

by sakaidoori | 2011-03-07 23:03 | テンポラリー


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