栄通記

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2011年 02月 20日

1469)②モエレ沼公園 「SNOWSCAPE MOERE 6 (スノースケープ モエレ)」 2月18日(金)~2月20日(日)

○ SNOW SCAPE MOERE 6 

   (第6回 スノースケープ・モエレ)
  


◎ トーク・イベント  

    ・管啓次郎 × 佐々木愛 
    ・服部文祥 「サバイバル」

◎ 展覧会 於・ガラスのピラミットの雪倉庫

 【参加作家】
 今村育子 河田雅文+伊藤明彦 札幌市立大学山田ゼミ 澁谷俊彦 高臣大介 ICC+S-AIR創造資源開発「アートによる地域資源活用事業 Chen Hangfeng(上海) 村山修二郎(神奈川) 

◎ ワーク・ショップ  ビバーク入門・児玉毅 

◎ スノウ・ラウンジ 於・雪倉庫内

◎ 他 イグルー作り、子供雪合戦大会 
   

 会場:モエレ沼公園・ガラスのピラミッド[HIDAMARI]とその周辺 
     東区モエレ沼公園1-1
     電話(011)790-1231

 会期:2011年2月18日(金)~2月20日(日) 
 時間:11:00~17:00
     (19日は、~20:00まで)

 主催:当実行委員会 (財)札幌市公園緑化協会

※ 注意 ⇒ 時間や料金など、詳細はパンフを拡大して確認して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.18)

 (1468①の続き。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 屋内に作品を載せていきます。

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     ↑:地震測定紙のような紙と、その関連物が村山修二郎・作品。「太古の記録・春の記録/緑画 in 札幌」・生の草 木材 紙 など。

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     ↑:長い紙に描かれた部分図。

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     ↑:畳よりも大きな作品。山が描かれているが、分かりにくい。無理して山として見なくても良いのだろう。一種のイメージ画だが、どこかの地図が隠れている感じ。


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 壮大な絵巻物だ。可能性を感じるが、迫力というか印象がイマイチなのはどうしたことだろう。

 緑色に塗られた連山。色は雪の下で生きている雑草を紙にこすりつけながら描かれたものだ。だから薄い。札幌(場)を切り取る、生な自然と触れる、そこに作家の万感の思いがあるのだろう。それが絵巻物として、終わりなき連山という形になったのだろう。

 作品の道具立てには感心するが、描かれた花鳥風月画のような古風な伝統美・イメージ画と、大仰な現代的道具立てとがしっくりこない。
 道具は記録ということの象徴だろう。紙を繋ぎ合わせているのはイメージの集合体で、コンピューター的画像解析を連想してしまう。背景は現代的だが、絵の具は生が良い。・・・。
 しっくりこない原因は、こういう道具の一つ一つを説明せざるを得ないような知的さだ。作品の大きな意味になっていることだと思う。「知的さ」はいいのだ。「知的さ」が、作品全体の緊迫感なり迫力に先行して、「説明」という鏡で自己主張している。そこんところが、僕には作品の面白味を堪能できない原因だろう。
 それは「現代美術」の難しさというか、面倒な問題かもしれない。この作品自体には難しさはない。雪の下の生きた草を利用して、イメージ画を描いているだけだ。関連装置の解釈理解に差はあっても、ことさら難解ではない。
 問題は作家の「知」と、彼の作った「作品」との関係だ。今作は作品よりも知が優先されている。解釈が優先されている。

 次の外人の作品も、作品の要素には知的な説明がなされている。そういうことを踏まえても踏まえなくても、作品自体を楽しめた。


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     ↑:チェン・ハンフォン、「人口雪結晶」・リサイクルゴミ 鏡 木製フレーム。

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 建物の2階の一隅に置かれている。
 鏡を利用しての廃棄物による雪結晶だ。何よりも色があって明るくて綺麗だ。雪の白さを目立たせる作品が多かったので、この明るさは元気よくこちらに迫ってくる。
 この明るい世界から、閉ざされた静寂な空間に入ることになる。


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 宝石商に入ったような場違いな感覚に襲われてしまった。とても輝いている。作家が何を言いたいのかはどうでもよくなって、その美しさに感じ入ってしまう。美術家というマジシャンには恐れい入る。安直な品々、光りと影とガラスという背景、何のトリックもないがその美術トリックに満足してしまう。

 作家は語る。
 素材はゴミとしての広告紙やフライヤーの切り抜き。そのゴミはモエレ公園の地下にあるゴミを意味する。
 現代消費生活批判があるのだろう。鏡は現代人の「自己投射」を含意しているようだ。
 雪の結晶は北国を意味するのは当然だが、世界初の人口雪を制作した中谷宇吉郎博士へのオマージュである。

 説明を読めばなるほどと思う。だが、作品のインパクトを越える言葉はそこにはない。作品の余韻のようなものだ。強いていえば、外国人でもある作家が、中谷博士を持ち出したのには意外であった。


 さて、山のイメージ画とその装置、ゴミ雪の美しき幻影。
 ゴミ雪結晶は間違いなく簡易な方法による美しさとして僕の記憶に残るだろう。
 「山のイメージ画」は作品と作家の主張は強く印象に残らないであろう。だが、「緑のイメージ画」と「その装置」のアンバランスは間違いなく記憶される。この食い違い、作家の意思とは違った食い違い、その食い違いが僕の脳を悩ます。


 2人を長く書きすぎてしまいました。残りの作品は時間をおいて続く、ということで。

 

by sakaidoori | 2011-02-20 11:33 | ☆モエレ沼公園


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