栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 02月 17日

1466)③「道教育大学実験芸術専攻生有志卒業制作展 居間(秋元さなえ)」資料館 終了1月25日(火)~1月30日(日)

○ 北海道教育大学・実験芸術専攻生有志卒業制作展

    居間(いま) ーLving roomー
   


◎ 札幌展

   会場:札幌市資料館 2階
    中央区大通西13丁目 

ーーーーーーー(1.29)

 (1447①、1454②の続き。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 一人一室のインスタレーション展示という形式が気に入っているので、どうしても続けての報告記です。

 今回はB室の秋元さなえ、「芝生の川にいる魚」です。


f0126829_141378.jpg
     ↑:素材:竹 鉛 土の器 冊子 絹糸 バケツ 水 など。


 部屋を見るなり、その余白の多さに驚く。


f0126829_1435063.jpg



 閑散とした部屋を見渡し、のんびり廻る。何もない部屋で唯一自己主張をしている中央のノート、仕方がないという気分でめくっていく。


f0126829_273154.jpg
f0126829_28776.jpg


f0126829_283381.jpg


f0126829_29414.jpg
f0126829_294132.jpg


 ・・・

 江別市の川にまつわる二つの物語だ。
 一つは、今は亡きモシュケ川で、その川口跡地が公園になっている。そこでの釣りシーンを写真と簡単な文で綴っている。
 一つは早苗別川。もともと低湿地帯を流れていた小さな川だ。今では道路の下を流れたりと、その流れを釣り人のようにして追っかけて写真の物語を作っている。

 この小冊子はとても面白い。面白いと思うとだんだんと、部屋の寂しさが一層むずがゆいものになる。
 作家はこの部屋を居間にして、太公望になった気分で子供たちか誰かに江別の物語をしたいのだろう。廻りに釣り道具を置いて、手元には絵本。「さー、昔むかし江別にはいろんな川が流れていたんじゃ。今では姿を変えたが、綺麗なもので沢山の魚が泳いでいたんじゃ・・・」と、か細い女声で本を片手に話は進んでいくのだろう。一冊の本を宝物のようにして。

 だがこの手法は面白くない。全く逆で、部屋に大きく地図を書き、要所要所に大きな写真を載せる。大きな魚も置こう。ぶら下げたっていい。それから何を置こうか?それは作家の夢とイメージが解決するだろう。この小冊子の世界をそのまま部屋という空間に再構成するなり・・・、とにかく、釣り物語を聞く者をもっともっと大きな気分の中に放り込めばいいのに。

 見えない川への拘りを通して、出身の街の過去と今に問いかける、良いアプローチではないか。気持ちの小さいのが残念だ。


f0126829_2574528.jpg
f0126829_2581620.jpg



f0126829_2584218.jpg
f0126829_2591477.jpg



f0126829_2593730.jpg
f0126829_259568.jpg




f0126829_311874.jpg
f0126829_314695.jpg



f0126829_32106.jpg

by sakaidoori | 2011-02-17 03:06 | 資料館 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://sakaidoori.exblog.jp/tb/15521066
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 1467) 「道都大学建築学科...      1465) 「SHITEN (... >>