栄通記

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2011年 02月 13日

1461) 「FUMI TEZUKA(手塚歩未) 展」・さいとう 2月8日(火)~2月13日(日)

○ FUMI TEZUKA

   手塚歩未・展
  


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2011年2月8日(火)~2月13日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.10)

 (記事編集中の文章を、一時公開していました。ご迷惑をかけたかもしれません。失礼しました。記事の完了です。)


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 作家は2004年春の道教育大学油彩研究室卒業生だ。

 卒業翌年の秋だったか、当館で個展を見た。卒展の作品は定かではないが、個展時の印象はよく覚えている。山のみを大きく描いていた。具象タッチではなく、山の迫力やオーラと、描き手の気分や心象を重ね合わせた雰囲気だった。その後、彼女の作品とは会ってはいない。あれほど本格的に山という自然とがっぷり四つになっていた人だ。なぜかしら秋にはいつも思い出していた。


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     ↑:ミクスト メディア 木 460×300㎜。


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     ↑:ミクスト メディア 木。

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     ↑:1820×400㎜。


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     ↑:ミクスト メディア 木 460×500㎜。


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     ↑:写真 728×515㎜。


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     ↑:インク ペーパー 520×370㎜。


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     ↑:インク ペーパー 380×250㎜。


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     ↑:インク ペーパー 330×220㎜。


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     ↑:ウッド 480×130㎜、460×125㎜。






 今回は壁面作品ばかりだが、絵画に拘ってはいない。写真あり、刻した板に着色したりと、どちらかといえば実験作と言うべき作品ばかりだ。それでもテーマは一貫している。「自然」だ。自然の奥にある黙して語らぬ大きな大きな塊との対話だ。個々の作品の完成度や展示の強度はまだまだだが、作家の一貫した取り組み姿勢が好ましい。
 作品の小ささに反して、作家の大きな深呼吸が聞こえそうだ。「絵画」に拘らないで楽しんでいる。強い意欲の持ち主だ。


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 ● 30歳頃までのアーティスト考  番外記。


 今回、偶然作品に会えた。気になっていた人の作品に会えた喜びが本記事の動機だが、もう一つ大きな理由がある。

 道内の美術系の大学や各種専門学校を卒業した学生は沢山いる。彼等は学びの一環として、また自己表現として展覧会を開いている。そういう彼等の活動を学校やギャラリー主宰者などの美術関係者も支援している。だから、学生は不特定多数の人々に作品を見せる経験を多く持つ。見知らぬ人との対話体験も豊富だ。貴重な財産だ。

 問題は卒業後だ。多くの学生作家が目の前から消えていく。その後、作品発表の動きが細まり、よほどの友人知人でなければ彼等の動向は不明だ。船か飛行機で北海道を離れた人も多かろうが、それが全ての原因ではないだろう。
 作品を永く定期的・不定期的に発表する人を「作家」と呼びたい。作家活動が直接収入にならなければ、卒業後は発表活動が下火になろう。それは仕方がないし当然のことだ。だが、活動が学生時代で終了では余りにも寂しすぎる。築いた財産がもったいない。
 そうは言ってもやる気が無い人達に、ムリクリ美術だ芸術だ個展だ展覧会などと言っても始まらない。目には見えないが活動の高まりを内に持ちながら、何かが不足して表に出てこれない若人も多いことだろう。そういう人たちへの目配せを美術関係者は持ってもらえないだろうか。その「何か」をあぶり出して、外からの励みを提供できないものか。個展会場提供や協力なども、彼等にこそ門戸を拡げて欲しい。その努力を関係者はして欲しい。

 今展の開催がいかなる契機かは知らない。30歳前後の手塚歩未さん、久しぶりに作品に出会えた。しかも未整理ではあるが意欲満々な姿だ。嬉しくなって本編への記載となった。こんな駄文も書く気になってしまった。





 

by sakaidoori | 2011-02-13 15:28 | さいとう


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