人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2011年 01月 09日

1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船

 (2010年12月5日・日曜日撮影。雨。)

 今年、小樽美術館が新装オープンすると聞く。
 改装の目玉は3階の市民ギャラリーが一原有徳記念館(仮称)になって、その市民ギャラリーが1階に移設する事だ。合わせて外回りも整備しようとするものだ。隣接して旧幌内線が残っている。現在は線路だけだが何らかの観光スポット施設をつくるかもしれない。

 さて、昨今話題になっていたのは美術館と線路の間にあったポプラの木だ。しっかりした名物樹木なのだが、外回り整備の一環として撤去するとの小樽の方針だった。「倒木の危険もないし、何で切るの!」という反対の声も上がった。鉄道線路跡での写真展では、ポプラ反対の署名運動をしていた。


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_23594455.jpg


 美術館脇の風景だ。
 以前は、ここは駐車場の入り口になっていたのだが、完全に市民の憩いの場になった。駐車場は建物の反対側に移動した。道路と建物の間に安直に止めれるようになった。

 黄色い帽子を被っているのは妻だが、その辺りに4本だったか、ポプラの木が密集して縦一列に並んでいた。見事に跡形も無くなった。切り株などは御法度というもので、反対運動をあざ笑うような見事な整備だ。


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0103428.jpg


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0111276.jpg


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0114593.jpg



 どこか無味乾燥な整備の仕方だ。集う空間というよりも、建物への移動空間だ。ベンチの辺りか敷地の中央でもハルニレの木の一本でもあると潤うと思う。だが、ポプラの存続を一部の市民に訴えられて、ニベもなく拒否した小樽市長としては木を移植するなどとは口が裂けても言えないだろう。公園設計士もプランの中に「樹」の存在はあり得べき計画だっただろう。

 個人的には、あのいかついコンクリート塀がどうなるか気になっていた。幸い申しわけ程度だが、道路に面した部分だけ保存したようだ。過去の遺物など全てバッサリ廃棄処分!!という英断には及ばなかった。

 日陰など一つも無い。夏はさぞかし暑い事だろう。憩いの場を拒否した、幾何学的な文明空間である。


 恥ずかしながら、ピンボケ写真を2枚載せます。スイマセン。


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0263260.jpg


 ここは旧色内駅だと思う。何やら工事をしている。駅舎が建つとは思えないが、何阿出来るのだろう?


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_028915.jpg


 美術館向かいの旧日銀小樽支店。無料ですので、是非見学して下さい。


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_029235.jpg


 美術館から小樽港方面の景色。さすがに小樽というたたずまいだ。下り坂になっているのが旅心を醸し出す。
 美術館駐車場は、黄色い帽子を被っている通行人の辺りから左折です。白線が建物に向かって引かれてあるのですぐ分かります。


 さて、ついでに港の景色です。


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0365827.jpg


1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0372740.jpg



1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0375664.jpg
1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0381369.jpg



1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_0384667.jpg




1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船_f0126829_040614.jpg →小樽美術館の壁。
  今回の改装では建物の壁の全面補修は考えに無いようだ。おかげで古さの証が至る所に残っている。

by sakaidoori | 2011-01-09 07:31 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー


<< 1421)終了「西辻恵三・展」...      1419)「コレクション展 『... >>