栄通記

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2010年 12月 22日

1403)コンチネンタル「平岸高校デザインアートコース4期生 卒業制作展」 終了・12月17日(火)~12月12日(日)

○           平成22年度
       第4回 北海道札幌平岸高等学校
        デザインアートコース4期生


       卒業制作展

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー
    南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
    (西11丁目通の西側)
    電話(011)221-0488

 会期:2010年12月17日(火)~12月12日(日)
 休み:月曜日
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)
  
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(12.17)


 高校生展の感想記は久しぶりです。
 まずは第一室の会場風景から載せます。

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 平岸高校の卒業展は、何年か前にたまたま訪問した。その時の熱気が忘れられず、楽しみにしている展覧会だ。
 今回は、凄く目立つ作品は少なかったが、高校生の気分が、さざ波小波どんぶり波と心地良く伝わる。技術諸ともせずの直球感覚は楽しいものだ。


 沢山の学生と作品、会場風景を交えながら、個別紹介をします。わずかばかりの掲載です。

 さて、一番の好みから始めます。かなり気に入ったので、全作載せたいところです。こちらの作業時間が大変なので割愛です。


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     ↑:山下華奈、「自画像」 & 「10の64乗」。

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 真ん中の女子学生に注意して下さい。肉体の厚みが無い。ペチャンコ・ガールだ。「なぜ私は教室にいるの?なぜ?なぜ?ここはどこ?」
 でも、深刻ぶらずにかなり深刻な女心です。

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 オーッ、なんというユーモア、なんというジョークだろう。真面目に傑作です。

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 何と言えばいいのだろう。感情表現に長けた学生だ。作品を見る人の気持ちが分かる人だ。
 「女子高校生」が主題だ。それは切っても切れない「自我」でもあるわけだが、「自我」を踏みつけても出しゃばり出て行く力を感じる。更なるテーマを見たいものだ。例えば、「18歳」、「男の子」、「乗り物」、「友達」とか。


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     ↑:山の内ほのか、自由制作・「日曜日の悪夢」。

 100号以上の大作。その大作を隅々まで緩むことなく丁寧に描き上げている。精緻なリアリスティックな「悪夢」だ。楽しそうな悪夢みたいだ。


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     ↑:山本泉、自由制作・「水路」。

 これも大作。
 大作なのだが、どこか収縮的感覚なので小さく見えたのが残念なところ。
 一人ぽつねんと水路を見ている。そこには誰も居ない。水路と水の青、水路を囲むお菓子のような建物、突き当たりの建物の壁は白。ゆらり揺れながら小舟に乗ろう。そして、あの白壁をめざそう。そこでは、右に行こうか左に行こうか?
 物語が始まる、可愛くていじらしい作品だ。


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     ↑:本間美保、自由作品・「願い」。

 可愛いような可愛くないような顔!何を願っているのだろう。淡い叫びだ。「願い事」を叫んでいるのかな?


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     ↑:第二室。


 入り口の第1室は絵画が主体。次の第2室はアニメやキャラクタ-が多くなる。それがなかなか良い。
 どうしてもアニメやキャラはムードやお決まりの型で終わりがちになる。誰でも親しむ若者&現在日本文化だから、個性よりも親しみやすさ、交換可能の使い捨て文化などとも言われる。そんなことはないだろう。多くの人に好まれるということは、いろんな可能性があるだろう。真剣な落書き魂、目立ちたがり根性でバンバン・バンバンだ。若い人がドンドンチャレンジしたら面白いことになると思うのだが・・・。平岸高校美術コースの一つの進む道と思うが。


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     ↑:浜辺萌、「もえ」 & 「少女花空間」。

 こうして好きなことオンリーで絵にするのが創作の原点なのだろう。
   いと眩しきもの、それは花、それはピンク
   いと素晴らしきもの、それは絵、絵の中の私!


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     ↑:岡田保菜美、「Drive:2011→」 & 「7 one-way」。

 これまた楽しい絵だ。エネルギー発散作品は見ていて気持ちが良い。
 内に「自画像」を求めないで、外に外に目がいっているのが良い。世の中の物、暗く考えれば汚くおぞましい。明るく考えれば、「醜いアヒルの子」万歳だ。


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          ↑:高橋智子、自由制作・「temporary shop」。

 タイトルが泣けてくる。「テンポラリー・ショップ」だ。ジョークではなく、最大級の真面目だろう。グッド・センス!





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          ↑:渡邉沙羅、自由制作・「一瞬の繋がり」。

 ちょっと切なく淡い明るさです。
 この感覚が学生の宝のような色なのでしょう。明かりなのでしょう。「紡がれた人の繋がりの心」、「その心で満ちた空間」それがテーマです。
 
 
 改めて撮った写真を見ていると、何だか熱くなってしまった。もっと載せたいのところです。作業時間が掛かりすぎて、今回はここまでにします。

by sakaidoori | 2010-12-22 00:34 | コンチネンタル


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