栄通記

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2010年 12月 19日

1399)コンチネンタル「北海道教育大学岩見沢校 油彩画研究室 『油展』」 終了・11月30日(火)~12月5日(日)


○ 北海道教育大学岩見沢校
    芸術課程美術コース
      油彩画研究室展 

       油展

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー
    南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
    (西11丁目通の西側)
    電話(011)221-0488

 会期:2010年11月30日(火)~12月5日(日)
 休み:月曜日
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)
  
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(12.4)

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 個性的な作品が少なかった。身近なものを画題にしているからだろう。「ただ今研究中」、なのだから仕方がない。それでも、大きな絵を初々しく見れる。知った学生名もあるから、やっぱり楽しいものだ。

 以下。7、8点載せて記録しておきます。


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          ↑:3年・今千紘・「退屈な二十歳」。


 「退屈」と書かれているが、「つれづれなる気分」の絵ではない。「理由無き反抗」という有名な映画がある。あれはしっかり「理由ある反抗」だ。この絵もどこか挑発的で、内なるエネルギーのはけ口に困っているようだ。溢れる力が「退」いて、「屈」折して・・・。伸びきった足のラインに、手足の先の黒影に力を溜めようとしている。正直な二十歳の女性のようだ。


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          ↑:院1年・桂下いづみ、「トラッシュ」。

 風景がヒントのようだ。色の組み合わせとか、曲線や面の遊びとか、べたっとした感じだが、なぜだかあっさりとしている。この「べた感」と「あっさり感」との関係を、どういう風に突き詰めていくのだろう?面白くて気になる作品。


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          ↑:2年・山崎麻乃、「city」。

 楽しい絵だ。画く対象は常に一定の大きさで、その大きさの集積・増殖として絵が成り立っているようだ。だから、色の変化の割には実に安定している。積み木のようにして、自分の手のひらサイズと感覚で組み立てていくのだろう。


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          ↑:3年・佐藤暁音、「抑情」。

 自画像&心理絵画だろう。
 「抑情」、あまり使わない言葉だ。「情(気持ち)を抑える」・・・、どんな「情」を描いているのだろう・・・、目の表現と黒髪と服の皺が印象的。


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          ↑:3年・橋本知恵・「日曜の朝」。

 家族の情。
 日本の朝の清々しさや、親子の触れ合う無言劇とが、濃厚濃密な油彩とはミスマッチのような感じがした。確かにそうなのだが、家族の交流を笑みもなく正直で力強く描く・・・若者らしい絵だ。


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          ↑:3年・山越美里、「郷愁」。

 ガラスやドアを利用して、作品に絵画的「窓」を酷使した作品。
 「窓」自体で絵画を成り立たせるのは大変だろう。何を描くでもなく、それでいて明瞭なテーマが無くては描けれないのが「窓の世界」だ。この作品は「郷愁」ということだが、象徴的手法を使うには余りにロマンティックでひ弱い感じ。
 だが、「窓」を妥協せず描いているのが頼もしい。
 そこに在るような無さそうな、「窓」の世界。それが絵画という「窓」に僕が求めるものだ。


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          ↑:3年・下山善生・「PINKU CLOUD」。

 ピンクの雲が少し作為的に見えた。下山君がいたので話が聞けた。
 「このピンク雲、少し固ぐるしいけど特別な意図があるの?」
 「このまんまですよ。リアルな雲ですよ」
 ・・・

 パイロットの見る空、遠近感を無視した360度の空飛ぶ目、そんな空を描きたいと言う。パイロットが見たら、そのリアルさでうなるような空だ。
 飛行操縦経験もあるという青年だ。そういう空は僕も見たい。

by sakaidoori | 2010-12-19 13:18 | コンチネンタル | Trackback | Comments(0)
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