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keiko kawano(ケイコ カワノ)・写真展
”girly"
会場:ギャラリー ニュー・スター
中央区南3条西7丁目・KAKU1階
(西向き一方通行の道路の北側。
美容室kamiyaの隣。)
期間:2010年9月2日(木)~9月15日(水)
休み:火曜日(定休日)
時間:11:00~20:00
(日曜日は~ 17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーー(9.13)
「girly・ガーリー」、ピッタシのネーミングだ。
少女から女性へ、その狭間の美しさ切なさが牢獄のような部屋に充満していた。女が女を撮る、その美意識や性という秘部を惜しげもなく披露していて眩しい。「青春」という二文字が女に一層のエネルギーを注いでいた。
ムード満点の仕上がり具合だが、ビシッと正面から被写体に迫っているのが良い。男の求めるエロスの影は薄い。美しくある自分、下着に包まれた女を見よ、「何て綺麗でしょ!」。美しくあるこの世界、このピンク・青・単色を輝かす光を見よ、「何て眩しいのかしら!」。随伴する影、目に見える美しき写真の光と影を見よ、「このときめきを伝えたい!」、と言っている。
その主張の素直さ、健康さが更に眩しい。
ペルシャの首長き花瓶に繋がりそうな細きボディーライン。手がやけに力強くてリアルだ。額を持っている手が、現実感があり過ぎるからだろう。それは撮影者の意図ではなかったと思う。現実的な手と現実感の無い体の輪郭線が面白い。

バサラな髪に挑発的なしぐさ。さ~、怖い一人遊びを始めよう。

見える顔、見えない顔。見つめる景色、見つめられる蝶。
光に包まれ、浮きつ沈みつ、ちょと気取ってロマンチックに。