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栄通記

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2010年 08月 30日

1358) 開拓記念館 「第66回 特別展 『どんぐりコロコロ』」 8月6日(金)~11月3日(祝)


○ 第66回 特別展
 
   どんぐりコロコロ
      ーどんぐりからつながる

     

 会場:北海道開拓記念館
     札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
     電話(011)898-0456
     ファクス(011)898-2657

 会期:2010年8月6日(金)~11月3日(祝)
 休み:平日の月曜日(定休日)、祝日の翌日  
 時間:9:30~16:30
 料金:大人・500円 高大生・170円 小中生・80円 他・無料

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.20)

 (当展の撮影は、ほんの一部を除いて可能です。それらのブログ等への利用に関しては、当館の許可を得て下さい。)

 入場したとたんに、ダンボール昆虫たちがお出迎えだ。これが抜群に面白い。「どんぐりコロコロ」など吹っ飛んで、「ネイチャー・ダンボールアート・フェスティバル」っと呼ぶべき博物展の始まりだった。

 
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 展覧会はどんぐりの生る木であるコナラ、ミズナラ、カシワなどを森の主人公にして、森の土の中、森に住む昆虫や動物達、森から外に延びる川そして海、そこに住む魚たちの動き、そして森と人の関わり・・・話は限りなく膨れるのですが、地球の生態系の一紹介であり、「どんぐり」から森と暮らしを見つめようとするものだ。

 話が総花的なだけにどうしても博物誌的になりがちです。実際そうなのですが、大きな目玉を持ってきた。それが会場中央雛壇に展示されたダンボール・アートだ。(それらは「TVチャンピオンのダンボール王・篠崎均氏の制作。『巨大ダンボール 土壌動物』・ミュージアムパーク茨城県自然博物館所蔵」です。)

 ただ単に並べられているのではなく、チャンとした物語があるのです。作品の下を這い回り、半円球のカプセルから昆虫たちを下から覗けるようになっている。つまり、展示物語は「どんぐり」そのものを紹介した後に、会場入り口とは反対側で、「森の土の中に入ってみよう!!」となるのです。

 以下、途中の順番経路を省略して、その出入り口から入って見ます。圧巻のダンボール・アートのやぶにらみだ。


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 中からお母さんの声がする。「○○ちゃ~ん、入ってきなよ~」
 期待に反した大きな返事で、「いや~だ。こわいぃぃぃぃぃ~~」
 仕方なくお母さんは戻ってきて、だっこして再び中に入っていった。

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 そして、このまま帰らせたのでは知恵がないと、出口にはミクロ巨大写真となるわけだ。
 出た所には「キノコ」が待っている。


 あらためて段ボール全景です。


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 最近、僕は博物館にはまっている。その一環として当館を利用している。
 だが、今展は「博物」にこだわらなくても充分に楽しめるでしょう。それがこのダンボール・アートだ。一見の価値はあるのでは。
 特にアベックさん、2人で遊ぶにはなかなかの穴場です。見終わった後の、博物館を取り巻く自然が妙に親しく見れる。何か、「2人のために世界がある」、そんな誤解が生まれそうです。

 というわけで、今回はこれのみの紹介で終わります。今展は長い。日を改めて展覧会の全貌の紹介、そして感想を書きます。
 展示は子供言葉中心のようですが、そこは学芸員の見せ所、子供にこびることなく大人から子供まで配慮しています。


 ヤッパリ、段ボールの紹介だけでは怒られそうなので、会場風景を今回は載せておきます。感想もついでに。


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 手前左に、プラスチックに入った鳥(カケス)とドングリが見える。カケスは年間4,000個以上のドングリを秘蔵するそうです。そこで学芸員も4,000個確保にチャレンジ。残念ながら学芸員の敗北、3,000個も満たないそうです。


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 やっぱり博物館には剥製のジオラマだ。
 こういう動物の複製とジオラマはどこの国でも同じと思っていた。最近、ハバロフスクとウラジオストックの博物館でやはり同じようなジオラマを見た。あちらの方が動物の迫真性が強い。日本は優しい。僕の目にはロシアの勝ちです。


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 やはり定番のチョウチョの標本。


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 話はドングリ、土、森からいよいよ水辺編です。お魚さんの登場です。

 生態系の見取り図がある。ここは学芸員の自慢のコーナーだと思う。実際、それなりの迫力がある。ビジュアル的にも上手いと思う。上手いのだが、網羅的過ぎて「あっ、そうですか」となってしまいそう。余りに関係者の思い込みが強くて、地球への愛が強くて、説明過剰だ。どこまで見られて、話題の一つになるのかは疑問なところ。中味よりも、こういうのがあるということが大事なのかもしれない。それでは「労多くして・・」でもったいない気がする。


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 いよいよ最後に近くなる。そして人間の登場です。
 どこか展示が「開拓記念館」的だ。良し悪しを離れて北海道らしい。土着臭い、郷土愛だ。時には道内に目配せしながら、全然違う切り込みもあっても良いのでは。例えば・・・その言葉は次回までの僕の宿題にします。


 そして最後は植物写真家&道内夏山紹介者の梅沢俊氏の春の森の写真展です。

by sakaidoori | 2010-08-30 11:48 | ☆北海道開拓記念館


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