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栄通記

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2010年 08月 14日

1336) ②函館駅構内 「空間アートプロジェクト (6名参加)」 終了・7月31日(土)~8月9日(月)


○ 空間アートプロジェクト

 会場:JR函館駅構内2階 イカすホール
     函館市若松町12-13
     電話(0138)23-3085

 会期:2010年7月31日(土)~8月9日(月)
 休み:無休
 時間:10:00~18:00
     (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで。)

 【出品作家】
 石川潤 岩田琿 佐々木仁美 鈴木悠高 外山欽平 林教司

 主催:北海道抽象派作家協会

 事務局:石川潤 090-9088-8904

ーーーーーーーーーーーー(8.5)

 (1335番の続き)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

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     ↑:林教司・「飽食」。


1336) ②函館駅構内 「空間アートプロジェクト (6名参加)」 終了・7月31日(土)~8月9日(月) _f0126829_122894.jpg 林教司がバシッと函館に攻めてきた。彼は「鉄の人」である、一方で「愛と反逆の人」でもある。
 今作、実にこの空間に合っている。もーもー、物語が勝手に湧いてくる。自虐的反骨精神がパブリック空間に妖しき光を発散している。白が眩しい。

 「もっと光を!もっと光を!もっと肉を!もっと肉を!と呟きながら、暗闇で食する人はいつの間にかこの世から消えしまった。見えぬ姿が、「もっと光を!もっと肉を!」と叫んでいる。「もっと愛を!」という言葉を飲み込みながら。傾いたワイン・ボトルがやけに目立つ。


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     ↑:佐々木仁美、「存在」。


1336) ②函館駅構内 「空間アートプロジェクト (6名参加)」 終了・7月31日(土)~8月9日(月) _f0126829_1272187.jpg 金工造形作家の佐々木仁美

オーソドックスな主張だが、自分の関心を見る人にチャンと伝えている。全てに優しくありたいという願い、と受け止めた。金属の表面、そのウエーブ・ライン、金属の堅さと表現したい軟らかさ・・・。小さき世界に作家の集中度を感じる。

 台座に意を注いでいるのには感心する。ただ、板の貼り合わせラインと機能美が、妙に床と合い過ぎて目立ったのが残念だ。もう少しさりげない方が僕の好みだ。
 重箱の隅をを突っつくような意見をもう二つ言おう。
 作品の正面の空間領域が狭すぎた。足場を黄色い作品に侵されて、通路になってしまった。広い会場だ。もう少しゆったり見たかった。
 作品の性質が個展向きの気がした。小なりとも個展空間の経験を沢山積まれたら、こういうグループ展での自己表現の仕方が見えてくると思う。


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     ↑:佐々木仁美、「ともがら」。



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     ↑:鈴木悠高、「Yellow in hakodate」。


1336) ②函館駅構内 「空間アートプロジェクト (6名参加)」 終了・7月31日(土)~8月9日(月) _f0126829_2161049.jpg ご存じ、「黄色い人・鈴木悠高」だ。既発表の黄色い世界が床を流れ淀んでいた。

 これだけ黄色い作品が床を占領すると、展覧会全体の色模様なり空気感を決定している。全体が華やかになった。個展時に見る修行する影は、一つの装飾として華になっていた。

 残念なのは作品を傾ける足が丸見えで、作品下の闇の効果を半減させていた。足の見えない工夫が欲しかった。そうすれば、置かれたものではなくて、自立する流れになっただろう。


 (以下、続く。明日になると思います。)

 

by sakaidoori | 2010-08-14 09:20 | [函館]


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