栄通記

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2010年 07月 31日

1322) ①市民ギャラリー 「第48回 道都大学 中島ゼミ展」 7月27日(水)~8月1日(日)


○ 第48回 道都大学
    中島ゼミ


 会場:札幌市民ギャラリー 第5室
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年7月27日(水)~8月1日(日)
 時間:10:00~18:00
   (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーー(7・30)

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 道都大学中島ゼミ展だ。現役、卒業生と混在。その違いや学年を明記しないのが特徴。

 見覚えのある学生や卒業生もいるので、関心は高い。
 同じゼミ展でも年々の様子がかなり違う。テキスタイルは展示様式が同じだから、雰囲気的には目立った違いはない。
 壁面作品群は、作品の大きさの違い、展示方法の個々の工夫などで、「小なりとも、一地域の主」という出で立ち、ポップ的画題を中心に、絶対抽象、心象風景、「現代絵画」にアタックと、それぞれを楽しめた。そんな訳で長い滞在となった。


 10名を限りに載せていきます。


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 入り口の壁面作品の部屋、奥のテキスタイルの部屋と区分けされた会場構成。その中間に上掲のような密閉空間を用意している。なかな小粋な配慮だ。
 その狭い空間の正面の壁に松本ナオヤの3点が縦並びで飾ってある。

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      ↑:左から、卒業生 松本ナオヤ・「お前はどこへいくんだい?」、「From 2010 with love」(ともにシルクスクリーン)。


 三つの点で驚いた。
 それは余りにも正直で素直なこと。シンプルにかつ、濃密に仕上げようとする技術と感覚。たった3点なのに全部画風を変えている、それなのに無理がない。

 彼は「人」に強い関心を持っている。だが、「人」に向き合う前に、その人の動きや版画の技術によるトリッキーな処理で事済ませていた。それは人間表現をごまかすということではないだろう。自分の気持ちと表現したいことの整理・自覚の問題だと思う。人間を棒で殴りたいのではないかという画題もあった。几帳面で鋭い線が多数走っていた。そして、「全てはジョーダンだよ」という言葉を用意していた。
 今回、そういう態度が微塵もない。確かに青年らしいロマンティックさが濃厚だ。誰かを何かを「恋している」作品群だ。そのことがとても素晴らしい。
 いい絵に出会えた。


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     ↑:左側は堀成美、右側は西牧浩一。

 
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     ↑:卒業生 西牧浩一、「森は水を運んでいる」・シルクスクリーン。

 今展の中では技術・表現力でもっとも優れた作品だと思う。
 抽象だが、明らかに心象作品だ。もちろん、それを支えているのは具体的な自然観とか宇宙観のイメージだろう。
 広い広いこの世界を、狭い狭い作品に閉じこめる作家の行為、どれだけ深化・拡散されて作品としてそこに在るか、見られるか?若く美しい作品だ。個展会場でお会いしたいものです。


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     ↑:4年 堀成美、無題・シルクスクリーン 他。


 西牧浩一にとってシルクスクリーンとは、自己表現の全手段だ。
 対して、堀成美にとってはシルクスクリーンは技法の一部分でしかないようだ。同じ画題が繰り返し利用される利便性と、手書きの中に非手書き技法を挿入させる遊び心だ。

 モクモクとした「女の子」心を、白い壁に、白い絵画を背景にして遊んでみよう。私のこころのモクモクさはこんな感じかな?ちょっと違うかな?モクモク心(こころ)が体が浮かんでは隠れる。モクモクと。


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     ↑:3年 小野翔平、左から「zow」 「off」・シルクスクリーン。

 支持体の紙をそのまま画面構成として生かした作品。
 紙の白さ、版画作品枠の明快さ、青さ、ピンクさと気持ちよく目に飛び込んでくる。健康的なデザイン感覚。 


 (項をあらためます。続く。)

 

by sakaidoori | 2010-07-31 12:07 | 市民ギャラリー | Trackback | Comments(0)
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