2010年 07月 19日
![]() 1847年にニコライ一世の命令により東シベリア総統に任命される。 1858年に中国とアイグン条約を締結し、アムール河以北をロシア領に編入することに成功した。その時に「ハバロフスク」は誕生したのだ。明治維新の10年前であり、この地がシベリアの行政中心地として発展していくわけだ。「日本の北都・札幌」と似た歴史を持つ。実際、両者の都市比較論は有益だろう。 ![]() ![]() 実際、観光船に乗って船の人になったが、灯台のように高台に彼の腕くむ姿を見ることができた。 この日は全くの快晴。 滞在したホテルはアムール川の傍で、直ぐ近くに展望台がある。河の崖の上になっていて、建物の裏側にあるので見つけにくかったが、見つけるとたいした観光スポットだ。 写真の塔は入場不可で、何となく頼むと、仁王だとした警備員が「仕方ないなー、特別にサービスだ。100ルーブルよこせ」そんな会話をして落ち着き無くベランダに廻り河を見下ろした。狭いベランダには四隅に隠れるようにして若者がたむろしていた。警備員のダチだろう。 ![]() 「日本人か?良い機会だ、写真を撮らせてくれ?」 朝から良い巡り合わせだ。こちらも記念写真をパチリ、それが左の写真です。老夫婦にお孫さんでしょう。気合いの入った立ち姿に気後れしそうです。 午前中は展望台に面した、郷土博物館と美術館を回った。(昼からは前回紹介したダーチャ訪問。)施設巡りの紹介は後日にして、時系列に書いていきます。 ![]() 大砲が備えてある。 新婚さんだ。 彼等の写真を撮っていると、「お前も中に入れ」と誘われた。この大砲の手前にドーンと座らされて撮ったが、余りに僕の姿がバカでかくて滑稽だから、その写真は割愛します。 やはり、新婦は気合いが入っている。大砲はまさに男で、侍りかしずいている。新郎は笑顔を絶やさず良い人だった。大きな体躯のブーケが可愛い。女は大砲、男は小さなブーケ。 ![]() さて、アムール河沿いの公園から豪壮な階段を昇ると、教会と広場がある。そこから幅広の一本の道が、先日紹介したレーニン広場に走っている。つまり、船を利用していた時代はここが街の始点だったのだろう。公的な大目抜き通りでもある。シベリア鉄道が開通しても、その初期は船運の果たす役目は多かっただろう。軍人なども、象徴的に川岸に到着して、階段を昇り、広場で隊列を整えて、レーニン広場へと行進したのだろう。 以下、河を昇った広場付近の景色です。ここからの風景はまさに「公的ヨーロッパ」の町並みでしょう。 ![]() ![]() ソ連時代はこの教会は壊されて無かった。2001年に昔の設計図を基に再建されたもの。だからきらびやかに輝いている。中は出入り自由だ。入ってみたが、狭くて薄暗い。中と外とは大違い。ロシア正教は中に座る場もない。信徒でない僕は正面の壁一面の宗教画を、ただ眺めるだけだ。近くに寄って絵画を見ていたら、警備員に「近づきすぎる!!」と注意された。 石碑は十月革命から続いた国内戦争の祈念碑で、赤軍とバルチザンということ。 ![]() ![]() レーニン広場に通じる道は、「ムラヴィヨフ・アムールスキー通り」と呼ばれている。この道は何度も歩いた。「まだ行けずに想うヨーロッパの町並み」で、何度歩いても飽きなかった。車は多いのだが、道幅も広く、スピードも出していないので騒音を気にすることなく歩けた。 以下、適当に市内のスナップです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 遊び場ばかりでは何ですから、市内の労務者をパチリ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ロシアは広告看板は極端に少ない。建物の窓も小さく、あまり商品を外部に誇示しない。ウインド・ショップによる店の探索もできない。その分、一様な壁面建築の落ち着いた街のたたずまいが見れる。だが、観光客の買い物なりの楽しみには不便だ。 ![]()
by sakaidoori
| 2010-07-19 11:24
| (旅)2010年 ロシア旅行
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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