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栄通記

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2010年 07月 10日

1291) 市民ギャラリー 「七月展 (道教育大自主作品展)」 7月7日(水)~7月11日(日)

○ 七月展
   北海道教育大学岩見沢校
   芸術課程 美術コース学生自主作品展


 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年7月7日(水)~7月11日(日)
 時間:10:00~18:00
   (最終日は、~16:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーー(7・9)

 昨日は久しぶりに昼からのギャラリー巡り。健康と小遣い稼ぎのためにチャリンコ・ツアーだ。
 市民ギャラリーから始まって、アートマン→時計台→たぴお→STVエントランス・ホール→アート・スペース201→アイボリー→スカイ・ホール→CAI02。
 松屋で安い夕食を済ませてからの帰宅、日ハムの野球放送を聴きながら、豪華に純米酒をあおって無事一日を過ごせた。

 この日は市民ギャラリーが面白かった。大学生のあれやこれやの作品群、社会人の写真展、高校生の国際「書」展と。


 さて、まずは北海道教育大学・芸術過程在籍の自主作品展から。

 教育大生の「7月展」。教育システムが変更されて、昔とはだんだんと違う雰囲気に発展しているようだ。もちろん、良い感じ。「抜群のイチオシ」作品はなかったが、それなりに自分好みに出会えた。日本画も本格的にふえてきた。版画も登場だ。何より、ヒョンなことで話が弾んだ学生ができたり、見知った学生とも久しぶりに会えて、「人」との触れ合いに刺激を受けた。


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     ↑:(1階の第一室。)

 会場は1階の天井高き第1室と、2階とに分散されていた。
 上の写真が、油彩・日本画・立体などがいつものようにオーソドックスに展示された第1室。
 立体作品が面白かった。そのお気に入り2点から載せます。

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     ↑:3年立体造形研究室・岩井慧、「馬鹿げた道具」。

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 続けて、似たような作品。いや、似て非なる作品かも。

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     ↑:3年塑像研究室・高松望、「shanti」。

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 両者の共通点は中間色の鮮やかさを強調して、こまめにチマチマとした手作業を集積している事だろう。前者はその努力に反して、「馬鹿げた道具」と表現している。自分自身の楽しみに、ことさら意味付けをしないスタンス。色と組み合わせと素材(フェルトか?)に喜びを見いだし、無意味というポーズだ。

 対して後者はどこか人体が連想される。「明るく派手におぞましく」と、言いたくなる。そしてタイトルは「シャーンティ」。調べてみたらヒンズー教で「寂静(せいじゃく)、あるいは平和」という意味のようだ。作品は涅槃の姿ということか?いささか凝ったタイトルに学生の作品に対する生理的思い入れを見る。
 そのタイトルに関係なく、派手なデザイン性ときらびやかな生理を感じた。


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     ↑:4年油彩研究室・中村悠子、「タクシータクシープール」。

 学年は4年生。綺麗で上手な絵だ。
 僕はこういう作品を見ていつも思うのだ。本当にこの学生は描きたい「事・物」を見つけたのだろうかと。色が好きだ、絵は好きだ、そして修練を重ねたから上手く描ける。上手く描けることに意識が勝ちすぎて、「何故描くか?」という、内発的な事をとりあえずは不問にしているみたい。決してそんな心理状態ではないのだろうが・・・。多いに悩み喜び静かな歩みを続けているのだろう。そうかもしれないが、どこかもったいない感じがする。だが、好ましい絵でもある。


 それでは何点かの青春群像画を。リアル、ユーモラスと多くの学生が「人物」にチャレンジしていた。

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     ↑:3年油彩画研究室・岩崎加奈、「藤衣」。


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     ↑:2年油彩研究室・五十嵐あり沙、「高揚」。

 顔の拙き表現力が昔風の雰囲気を出していて、懐古的楽しさがある。それは学生の本意だろうか?今は2年だが、さらに技術を身につけた歳になると、もっと今風の祭りを描くのだろうか?


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     ↑:3年油彩画研究室・荻野宏和、「依存症」。

 ちょっと観念的だが若者らしい絵だ。学生は「青」に依存しているようだ。それは好みか、ブルーなムードを伝えるためか?


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     ↑:3年版画研究室・安田せひろ、「記録としての平面」。


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     ↑:3年油彩画研究室・佐藤暁音、「蝕」。

 きらびやかな茶黒一色の世界がなぜだかこの日のお気に入り。「裸婦のいる抽象画」、そんなことを思った。


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     ↑:4年日本画研究室・能村聡美、「リリィ」。

 会場入り口展示の作品。入るなりさわやかな女性に会えるわけです。
 モデルは共に学ぶ同校の学生です。実物と絵とどちらが美人かと、共に見ていた学生に伺うと、「本物!!」、と簡潔な返事だった。そして、その学生は映像作品を出品しているとのことだ。さっそく見に行った。
 8分にわたる8ミリテープの実験的作品だった。以下、意味不明でしょうが何枚か載せます。

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          ↑:2年アニメ研究室・進藤美保、「白の世界」・8ミリテープ。

 8分全部が上掲のように、光一杯の白色編集だ。
 花咲く野原、そこに少女(作家自身がモデル)が登場、次に風景映像から一変して「何やら」のフワフワ運動。「目」か「乳首のある乳房」の拡大映像に見える。それらを人体の体温表示のような色合いと動きで追いかけて、そこに「少女」が再登場する。怖い顔で青い玉をにらみつける!青玉は「目」だったのだ!目が目をにらむ!そして青玉の「目」をパクパクと「口」に入れる。自分の「目」を食べるのだ。

 何らかの「物語」が進行しているわけだが、作家の真意はともかくとして難しい展開ではない。「少女」も登場しているが、そこには「性的」なものはない。成長する過程の「女」の現段階としての「少女」だろう。学生自身はセクシャルなことには遠縁のようだ。本当に無縁なのだろうか?
 何と言っても、前編を「白」で貫いている姿勢が良い。「目」とか「食す」とか、生理的関心の強さが好ましい。変に美しくまとめようとしていないのも良い。


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          ↑:院2年金属工芸研究室・小林優衣、「音楽」。


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 ジュエリー作品。旧札幌高専の学内卒業展の時に彼女と初めてお会いした。以来、時々市内ギャラリーで会っている。会うたびに若々しい感じで、ちょっと眩しいものです。
 卒業後のことに話を進めると、もっと工芸の技術を磨きたいとのことだ。道外も視野に入れているみたい。
 北海道は工芸の伝統が少ないし、何より職人的な雰囲気が低調な感じもする。技術習得の為の故郷離脱かもしれない。「故郷は遠くにありて思うもの」、卒業後の健闘を!!すべてはそこから始まるのでしょう。


 第1室以外の作品を、記録の為だけでも数点載せたかったのですが、意外に長くなりました。ひとまず以上にて。
 

by sakaidoori | 2010-07-10 17:54 | 市民ギャラリー


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