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2010年 04月 25日
○ 熊澤桂子・展 ガラス変形にんじんインスタレーション ~inside World~ ・会場:茶廊法邑 東区本町1条1丁目8-27 電話(011)785-3607 期間:2010年4月21日(水)~4月29日(木) 休み:火曜日(定休日) 時間:10:00~18:00 (最終日は、~16:00まで) ーーーーーーーーーーーーーーーー(4・24) (以下、敬称は省略させて頂きます。) お馴染みのスタイルになるのだろう。ガラス・ニンジンがあり、映像があり、そのニンジンの由来の説明があり、不思議な空間を作ること・・・そんな予想をしていた。確かに予想通りだった。初めからテーマに対する新鮮さを求めていない。作家のこだわりと空間作りの妙を楽しみにしている。 作家は「廃棄された」「変形」「にんじん」と「富良野の風景」にこだわっている。それが「ガラスのニンジン」になり、「映像」として再生される。ここまでは「何を、どうするか」の問題だ。テーマがあり、その作家の解釈と主張だ。同じテーマと解釈が続けば、マンネリに陥り人は笑う。熊澤桂子にもその危険はある。だが、マンネリは作家なり人間の宿命だろう。 僕は作家の「こだわりの強さ」に注目している。どこまで徹底的にこだわれるのか。こだわった到着点のようなものを見定めたい。 そして、僕は熊澤桂子は空間作家だと思っている。この場合は「ニンジン」などは作家の小道具でしかなく、テーマそのものは二の次の問題だ。古い言葉で言えば、「芸術の為の芸術」だ。「空間のための空間」、「美のための美の追究」とも言える。それは作家が持って生まれた肉体なり心なりの内側の問題を、外に産み落とす行為だろう。空間という熊澤生理が面白い。 熊澤桂子の空間は、とにかく広くありたいという願いなり夢だ。いかに変形ニンジンやニンジン色の赤が画面なり空間全体を覆ってもドロドロしていない。アッケラカンの健康的な明るさがある。清々しい風が流れている。 今展、広い会場で「廃棄」という説明的な語句も少なくて、美的空間を作っていた。 以下、会場風景を載せますが、空間はそこに行かなければ楽しめれないところがあります。その場の空気の匂いです。そこが絵画の産む虚の世界とは違う所でしょう。 ![]() エンドレスで映像が流れている。だが始まりと終わりは真っ白で、無機質とも言える線と面だけだ。ここに作家の都会性・近代性に対する愛着を思う。 段違いで写される時の流れ。映像を囲む白が大きい。白に囲まれた鑑賞者、その人の姿と目を思って下さい。点景のようにガラスニンジンの赤と緑が灯っている。 以下、流れる順序に関係なく載せます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 映像は「見る人・見られる物」の関係が明白だ。それは見る人は常に安全な位置に居て、まことしやかな冒険の為のカラクリなのだから。 会場には幾つかのニンジン陳列の置物がる。映像感覚での仕掛けだ。中はガラスになっていてニンジンを写し、外からは単なるガラスとして中を透かして見る事ができる。「見られる存在としてのニンジン」と「覗く存在としての鑑賞者」。熊澤桂子の表現スタイルは、「見る・見られる」という一方的関係性を空間が包むという構造だ。とても安定している。この安定感が、今後どう強化あるいは逆転するか? 今展は「ミラー」を駆使していた。トリックから生まれる小さな幻影の世界だ。映像という大きさと、箱入り娘的な夢の世界。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 奥の方にある長方形の箱。裏側から中に入ると・・・、草間トリックのよう。赤と緑のおとぎ話、小さい部屋に大きな明るい闇の世界。 ![]() ![]()
by sakaidoori
| 2010-04-25 12:09
| (茶廊)法邑
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![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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