栄通記

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2010年 04月 23日

1277) ②近代美術館 「水脈の肖像 09 -日本と韓国、二つの今日」 終了・12月5日(土)~12月13日(日)

○ 水脈の肖像 09
   -日本と韓国、二つの今日

    
 会場:北海道立近代美術館
    中央区北1条西17丁目   
    電話(011)644-6882

 会期:2009年12月5日(土)~12月13日(日)
 時間:9:30~17:00
    (入館は16:30まで。)
 休み:月曜日(定休日)
 料金:一般・500円 大学生・300円 高校生以下&65歳以上・無料
     (このDM持参のかたは100円引き)

 主催:当展実行委員会 北海道新聞社
 共催:(財)北海道文化財団まちの創造事業
 助成:日韓文化交流基金草の根文化事業 札幌市芸術文化振興助成国際文化交流事業

※ ワークシップ ⇒ 12月6日(日) 13:00~15:00  当館
※ ギャラリー・トーク ⇒ 〃      15:30~16:30   〃

 【参加作家】
 日本・15名  韓国・12名
 (お名前はDMをダブル・クリックして確認して下さい。) 

ーーーーーーーーーーー(12・12)

 1120番の①で会場紹介をしました。
 今年の1月に図録配布予定だったので、それが届いてから続きを書こうと思っていた。やっと3月に届いた。諸般の事情で遅くなったのは仕方がないが、何となく喜びも半減してしまった。それと、図録は予想以上に厚くて喜んではみたものの、文字が小さくて淡い色に感じられて読みにくい。何遍も見返す気になれない。おそらく、こちらの視力の問題なのだろう。

 さて、②では日本人の紹介をします。③では韓国人です。記憶も定かで無い所があって、過ちがあるかもしれませんが、お許しを。


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     ↑:鈴木涼子、「ANIKORO-Kawaii シリーズ」

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 ご存じ、鈴木涼子の巨大キャラ・アニメ風自画像だ 。
 「そんなにオンナって素敵?アニメって面白い?だったら大きく見せてあげる、ワ・タ・シ・のからだ!!」
 「女性性=見せる・見られる存在」を逆手にとって、巨大な反逆を試みる作家だ。何が面白いかというと、作家本人のお顔を拝めれることだ。男は負けそう、少なくとも僕は負けちゃう。決して少女でも乙女でもなく、決してオバチャマと言われる年齢でもなく、「男の目を意識した女の主張」だ。


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     ↑:谷口明志、「無題」・アクリクイック 合板 2009年。

 栄通記では「コンブの人・谷口明志」と紹介している。今作は完全に線描だ。何を描きたいかは分からないが、大きく腕をグルグル回して落書きをしている。だんだんと顔になっていったみたい。「だからどうなんだ?」と聞かれたら、はっきり応える事ができる。近美の広い壁の一角に何かを描きたいと画家が思ったわけだ。そして谷口明志は描いたのがこれだ。その気持ちや行為が面白いと思う人にとっては楽しい。何も思わない人にはつまらないガラクタだ。ただそれだけの事だ。
 空間との語らいだとか、そういうのを画家が主張するかもしれないが、それ以前の問題として、這い回る「コンブ線」を楽しめない人には空間も何もあったものではない。


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     ↑:藤沢レオ、「今はいつ?」・水糸 鉄 アクリル板 エナメル 空間 2009年。

 第2室の中央にピンクの水糸が垂直に垂れ下がっている。もし黒いミシン糸ならばあるかないか分からない存在だろう。そこを品悪くショッキング・ピンクにした。そこが素晴らしい。実に目障りというか、いつも目に入る「藤沢・ピンク糸」だ。目障りといったが、「オレだオレだ」の姿勢に好感が持てる。作家は奇をてらうような、他人を顧みないという野暮な作家ではない。むしろ優しすぎると思っている。その性格がグループ展では作品を目立たない物にしていた。優しいながらも目立つ空間を作る姿勢が気に入った。
 だが、もしできることならば、この垂れ下がる作品を天井の最も高い部屋でしてもらいたかった。確かに物理的に問題があるだろう。だが、やっぱりもっともっと高い場所から吊り下げて欲しかった。


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     ↑:武田浩志。

 独立的な壁を独り占めして気持ちの良い空間だ。余りに私的雰囲気をストレートに、あるいはチョットお洒落に表現していて、個展の人だとつくづく思った。今までのグループ展とは違って、たゆたゆしいながらも、プライベート性の強いものになっている。そうなると、会場全体の雰囲気とはかみ合っていない気がした。グループ展の妙味の一つに「比較」ということがある。だんだんと武田浩志は「比較」の世界から離脱するような気がした。
 ただ、彼は「武田システム」と称されて、他の作家と合同で展覧会を開くのが好きな作家でもある。さて、どう進んでいくのだろう?


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     ↑:八子直子、「三年峠」・発砲ウレタン アクリル 木 ガラス等 2009年。

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 母性、あるいは母娘性をモチーフにする八子直子。
 ちまちまと「娘」を描かない。大きく大きく、身の丈を超えてもっと大きくが心情だ。そして生活の品々を散りばめて、無用に大きくなるのをセイブしている。
 以前にも近美で作品を見た事があるが、その時は会場の広さに負けていた。豊富な経験を積んで大きくコンパクトに「母娘関係」を見せていた。


 ここまでは第1室と第2室の道内作家達。ふと思えば、彼等は普段のスタイルで勝負している。言い方を変えれば新鮮味がないと言えなくはない。地元作家に画題としての毎度毎度の新鮮さを求めてはいけないだろう。
 次回の③は韓国作家、できれば④で再度道内作家を紹介したいです。


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          ↑:12月12日の近代美術館の屋内風景。
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by sakaidoori | 2010-04-23 21:00 | ☆札幌・近代美術館


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