栄通記

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2010年 04月 08日

1257) 芸森 「開館20周年記念展 『芸森の名品』・B室」 2月7日(日)~4月18日(日) 無料

○ 開館20周年記念展
   芸森の名品

      
 会場:札幌芸術の森美術館
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090

 会期:2010年2月7日(日)~4月18日(日)
 休み:基本的に月曜日が定休日 
 時間:9:45~17:00 
    (入館は~16:30まで)
 料金:20年分の感謝を込めて無料

 主催:当館(札幌市芸術文化財団)

 【B室の作家】
 國松明日香 三木俊治 丸山隆 

ーーーーーーーーーーーー(4・7)

 開館20年記念ということで観覧料は無料です。が、写真撮影はB室とホールのみです。その紹介をします。


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  ○ 三木俊治   1945~     茨城出身 東京造形大学卒 53歳時の作品
  ○ 國松明日香 1947~     小樽出身 東京芸術大学卒 54歳時の作品
  ○ 丸山隆    1954~2002 長野出身 東京芸術大学卒 38歳時の作品 

 B室の展示は上記の3名。
 組み合わせが面白い。それぞれが出身地を別にして、互いに中央の著名な大学の卒業者だ。そして、皆さんがこの北海道に、出身地は別にして縁が深い。丸山隆氏は残念ながらこの世には居られないが・・・。互いの人間関係も興味ぶかい。國松氏と丸山氏は共に石山緑地公園を手がけた関係だ。國松氏と三木氏は、一昨年の本郷新記念館で共に作品を並べた仲でもある。三木氏と丸山氏との関係はどうだろう?

 そして作風。三木氏は人にこだわる。國松氏は自然にこだわる。丸山氏は空間にこだわる。
 数少ない展示作品ではあるが、ギュッと詰まった空間だった。


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     ↑:國松明日香、「水脈を聴く」・2001年 鉄 ステンレス鋼。

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 國松氏は道内で活躍されていて、多くの作品を公共空間で見ることができる。抽象的作風だが、「自然の相」が創作の原動力だと思っている。だから、作品の裏には生(き)なそよ風がいつも流れている。北国のロマンと言い換えてもいいのだろう。
 今作、調度類の衣かけのような黒枠の縦線と横線が走っている。そういう意味では、近世美に近代美を挿入したような作品だ。タイトルにもあるように、水面と沈む月の影というイメージだ。古代的な花鳥風月美を思う。そこに、北国のキーンとした冷たさ透明感を鉄の素材が担い、「自然を聴く」のだ。


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     ↑:三木俊治、「未来を語るテーブル」・1998年 和紙に拓本。

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 踊る行列の人形でお馴染みの三木俊治氏。
 ご自身の石膏作品を拓本したものだ。原作・原本はこれと同じ大きさになるわけだ。なんと堂々とした作品だろう。人の行列を文字と解して石碑と思いたくなる。いや、作家は歴史的記念碑という意識もあると思う。未来に語り継ぐべき人の勇姿、だが、少し間違ったならば現世は亡くなり、記念碑だけが残るかもしれない。祝詞と戒めを込めているのだろう。
 人間を信じている作家の造形感覚・空間処理を思う。踊り連なり絶える事なき「空間」、永久に八千代には天皇讃歌だが、大衆のエネルギーを信じる空間把握を見る。
 三木俊治の「踊り文字」をどう翻訳するか、それは見る方の自由でもある。


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     ↑:丸山隆、「残留応力」・1992年 木 花崗岩 塗料。

 先輩の二人を静かに赤く見つめている。
 ここに氏の作品を置いた姿に企画者の意志を思う。それは作品を際だたせる、その良さを引き立たせるというよりも、この空間を企画者の好みの空間に仕上げることが目的だ。量で目立たさせずに、どこまで丸山空間が可視化されたかを見極めようとしているみたいだ。


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     ↑:巨大な立体作品は板津邦夫、「人(い)」・1965年 ニレ(着色)。


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 さー、これからは芸森自慢の美術作品の世界です。
 通路に見える椅子のような作品は「國松明日香、『休息する翼ー冬』・2008年 アルミニウム」、まさに不死鳥が陽の光を浴びてたたずんでいる。そして、砂澤ビッキの「神の舌」(1980年 ナラ)が我らをなめんばかりに迎えてくれます。

by sakaidoori | 2010-04-08 20:24 | ☆芸術の森美術館


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