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栄通記

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2010年 03月 30日

1246) アートスペース201 「TOYCAMERA展 Pasha Pasha no kai vol.1」 3月25日(木)~3月30日(火)

○ TOYCAMERA Exhibition
   Pasha Pasha no kai vol.1
    (トイカメラ作品展)


 会場:アートスペース201 
   南2条西1丁目7・山口中央ビル 6階B室
    (東西に走る道路の南側。)
    電話(011)251-1418

 会期:2010年3月25日(木)~3月30日(火)
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
 
 【参加作家】
 meg? かなみゆ はる吉 萱場あすか 平間一樹 夏奈 ikuushin ANO
 (DMはローマ字ですが、会場用パンフの個人紹介から引用しました。)

ーーーーーーーーーーーーーー(3・25)

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 トイカメラによる写真展。撮影者は北海道造形専門学校と大谷大学短期大学部を卒業されたばかりの若い方々ばかりです。

 トイカメラ、「格安で入手しやすいよう製造したのに、大量生産の技術未熟というのか、写りの変なカメラ」そんなものだと思っています。写りは変なのですが、その「変さ」が面白くて愛好者も多いのでしょう。

 今展でトイカメラの面白さがどれだけ伝えれたかチョット難しそう。個々の写真が普通サイズ以下が大半だから、なかなか作品そのものを楽しむには少し疲れるところです。その代わり、それぞれの撮影者は展示の見せ方を重視ししているようで、見せ方で見る人を惹きつけてから、それぞれのトイカメラの変な写真を楽しんでもらうという感じです。
 トイカメラだから小さい写真というわけではないでしょうが、その辺は撮影者の意識の問題で、僕としてはもう少し大きめの作品で楽しませる工夫をしてもらいたかった。
 ですが、こういうマニア的というかポップな展覧会はいいものです。こういう展覧会は、どこか関心の無い人を寄せ付けない所がありますが、それは仕方がない。個性に徹したら、排除の論理が働くものでしょう。


 小さい作品の中で、大きくて「作った被写体」にチャレンジしているANAさんが強く印象に残る。

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     ↑:大谷大学短期大学部卒・ANO、カメラはホルガ。

 ホルガはチョットぼやけて青味なりが強く出るのでしょう。その色合いとセクシャルな演技が面白い。被写体は狭い世界ですが、どこか気分の大きくなる迫り方です。残念なのは展示をもっと大胆にすればと思う。壁の四隅の角にベタッと縦に並べて、アクの強さと「変さ」をもっと出せばよかったのに。他を遠慮したのか、見せることの経験不足か、残念でした。
 

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     ↑:北海道造形デザイン専門学校卒・萱場あすか、カメラはinstax mini25。

 富士のインスタント・カメラです。だから作品は小さい。小さい作品を袋に入れて暖かい人です。ポートレート中心なのも素晴らしい。徹する心が良い。お守りのような作品です。
 撮影者は無料配布写真を沢山用意して、とても熱心な人だと思う。感心なものです。


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     ↑:北海道造形専門学校・かなみゆ、カメラはHOLGA135BC。

 展示も面白い、作品も悪くはない、ですが小さくて線の細さを感じる。もったいない感じ。
 カメラは被写体を二重に写すことができるそうです。優れものというか欠陥商品というか個性的です。その個性を生かして心象風景のように迫っています。狭い心象風景です。狭くても大きく見たいものです。




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     ↑:大谷大学短期大学部卒・夏奈、カメラはブラック バード フライ。

 上からのぞき込む二眼レフカメラです。といっても覗いたこともないし、一眼と二眼の違いもわかりません。ただ、上から覗いて撮るというスタイルだけで、「古き良きカメラマン」で格好良さそうです。
 フイルムの送り穴も現像されるのも特徴の一つだそうです。

 「トイカメラ」と言っても、写りはしっかりしています。強い黒を生かした空間表現に心がけているみたい。



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     ↑:北海道造形専門学校・meg?、カメラはワイルド レンズ カメラ。

1246) アートスペース201 「TOYCAMERA展 Pasha Pasha no kai vol.1」 3月25日(木)~3月30日(火)  _f0126829_13355884.jpg 降格による風景写真です。写真に糸で縁取りしているのがセールス・ポイントです。風景を切り取る「黒と白」。








 トイ・カメラに対する認識が無かったというのが、僕の現状でした。そういう意味でも勉強になりました。いろんな「目」があった方が良い。面白い「企画展」だった。できれば続けてもらいたい。そして、もう少し大きい作品が見たい。

by sakaidoori | 2010-03-30 12:30 | アートスペース201


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