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栄通記

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2010年 03月 29日

1244) ①時計台 「針と糸  碓井玲子・展」 終了・3月22日(月)~3月27日(土)

○ 針と糸
    碓井玲子・展


 会場:札幌時計台ギャラリー       
     中央区北1条西3丁目
       札幌時計台文化会館
      (東西の中通りの北側にあるビル)
     電話(011)241ー1831

 会期:2010年3月22日(月)~3月27日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(3・24)

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     ↑:①以前の作品と記帳テーブル。

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     ↑:出発点の①。

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     ↑:右から②、③、④。

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     ↑:右から④、⑨。

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     ↑:右から⑧、⑤。

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     ↑::右から⑤、⑥。

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     ↑:右から⑥、⑦。

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     ↑:最新作の⑩。



 凄い展覧会だった。

 60代女性による刺繍作品。
 遠目にはペルシャ絨毯のような重厚さだ。華やかさが目に止まりに、近づいてみてビックリしてしまった。。びっしりと糸が生地に縫い込まれている。このエネルギーが凄い。凄いとしか言いようがない。
 いろんな技法を使いながらも、基本的には針と糸だけの手縫いの刺繍だ。今、冷静になって沢山撮った写真を見ているのだが、どこまでが縫われた生地で、縫った糸がどうなっているのかがよくわからない。
 現場会場では細かい技法なり刺繍のことが頭から吹っ飛んでいた。要するに、作品を油彩画感覚で見ていたからだ。実際、作家も重ね塗りする絵画作家だったと思う。生地がキャンバスなりの支持体で、糸が画材なのだ。

 驚きは一点一点の作品だけにあるのではない。
 今展は大作10点で構成されている。制作時間と履歴を見て欲しい。約25年間縫い続けている。その持続するエネルギーと集中力を何と言ったらいいのだろう。

 以下、タイトルと制作年代、旅した国を明記します。旅とは制作場所でもあります。番号は会場風景作品と同じです。大きさは①のみ記しましたが、それで他の作品も類推できるでしょう。

  ① 「私の宇宙」 1984年11月~1985年5月(約6ヶ月) 東京(大東区谷中)・インド・パキスタン・トルコ・タイ 1315×1735㎝。
  ② 「太陽と月」 1985年11月~1986年6月(約7ヶ月) 東京(大東区谷中)・京都(鷹峯)・和歌山(金星町)
  ③ 「六つの星」 1986年7月~1987年3月(約8ヶ月)  和歌山(金星町)
  ④ 「天の川」   1988年10月~1989年4月(約6ヶ月) 和歌山(金星町)・インド・ネパール・ギリシャ・トルコ・タイ。
  ⑤ 「水」      1990年1月~1992年10月(約2年9ヶ月) 東京(杉並区和田)・中札内村・インド・トルコ・タイ。
  ⑥ 「樹」      1993年1年~1994年8月(約1年7ヶ月) インド・トルコ・タイ。
  ⑦ 「土」      1994年4月~1996年8月(約2年4ヶ月) インド・ネパール・イギリス・タイ。
  ⑧ 「生きもの」  1296年9月~2000年2月(約3年3ヶ月) 石川(小松市)・アメリカ・インド・タイ。
  ⑨ 「融合」    2000年7月~2004年6月(約3年11ヶ月) 札幌に戻る。
     (「私の宇宙 PARTⅡ)
  ⑩ 「開化」    2004年8月~2009年9月(約3年11ヶ月) 札幌に戻る
     (No.2 太陽と月 PARTⅡ)


 今展は一地方都市の3階2室に収まりきれるものではないと思っている。語るテーマは「持続するエネルギー」、「美なりエネルギーにとって装飾とは何か?」です。そういう理由で、後々の参考の為に必要以上の作品写真を載せることになります。

 項を改めて、個別作品を何点かと、部分図を紹介します。

by sakaidoori | 2010-03-29 11:36 | 時計台


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