栄通記

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2010年 03月 23日

1235) たぴお 「抽象3人展 (阿部啓八・早川季良・北村トシヒロ)」 終了・3月8日(月)~3月13日(土)

○ 抽象 3人展
        阿部啓八 早川季良 北村トシヒロ



 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2010年3月8日(月)~3月13日(土)
 休み:月曜日
 時間:11:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日、18:00~

ーーーーーーーーーーーーー(3・13)

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     ↑:(会場風景の全作品は北村トシヒロ。)


 ベテラン男性陣による、泥臭い展覧会です。
 早川李良さんは泥と祭壇という形式で、男のド根性的生命力を謳っています。
 北村トシヒロさんは、抽象絵画の提示。衰えを知らない美術の追究心です。
 阿部啓八さんは、折々の趣向をメモ風に抽象画でスケッチ。


○ 早川李良の場合。

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     ↑:左から、「黒の稲妻」、「黒の黙示録」。

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     ↑:「三人寄れば文殊の知恵」。


 祭壇でしょう。土に還るというよりも、「土しかない、土の生命力から」という力強い主張。


○ 北村トシヒロの場合。

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 全てノンタイトル。
 今展の骨子は茶系の4点連作でしょう。形の基本は真四角、鉄錆に土が混じり合い、秩序の回復を謳っているようです。四角と色にコラージュの2作品は重たい男の遊びのよう。
 胆力のこもった作品群です。


○ 阿部啓八の場合。

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 小品によるデッサン的抽象画。
 たばこの使い捨て巻紙などをコラージュしている。物そのものが果たした役割に執着しているみたい。単なる形の可笑しさや可能性というよりも、「愛すべき残骸達、美術の中で永久に」という思いでしょう。素材に対する愛(と憎しみ)が「切った貼った斬りつけた」という行為になり、美術作品の中で「阿部啓八的心」で再生させたいのでしょう。
 線はどこか哀愁を帯びている。直線の並ぶリズムは、心地良い電磁波が迫ってくるみたい。

 作品は長年の制作過程の中で、発表以前の遊び心で生まれた描き貯めです。作家活動の長きに渡る通奏低音です。
 小品ですがかっこ良い作品群です。幾つかをピックアップして、より大きな作品にしてもらいたい。作品がもっともっと大きくなりたいと言っているよう。

by sakaidoori | 2010-03-23 11:02 |    (たぴお) | Trackback | Comments(0)
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