人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2010年 03月 07日

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)

○ Cross Road
    -4人による写真展

 
 会場:品品法邑(2階)
     東区本町1条2丁目1-10
      (北郷13条通の北側の南西角地。
      同じ北側の向いに法国寺有り。)
     電話(011)788-1147

 期間:2010年3月1日(月)~3月21日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

 【参加作家】
 野呂田晋 神成邦夫 池田伸子 對馬大輔

ーーーーーーーーーーーーーーーー(3・7)

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_231258100.jpg


1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23131124.jpg


 当館1階は工芸品や美術品の販売スペースだった。はっきりわからないが、当分はギャラリー空間として利用されるのかもしれない。今回、初めての紹介です。

 さて、写真4人展。
 出品数にばらつきがある。グループ展だから、一つのリズムとして見ることができる。そうは言っても、沢山出した人に、どうしても意識が集中する。今展は特に神成邦夫氏の作品に感ずるところがあった。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23193188.jpg
     ↑:「PAST,NOW AND FUTURE」。

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23211499.jpg
     ↑:作品①

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23212873.jpg
1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23214375.jpg
     ↑:左から、作品②、③。

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_2322636.jpg
1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23221399.jpg
     ↑:左から、作品④、⑤。

1221) 品品法邑 「Cross Road -4人による写真展-」 3月1日(月)~3月21日(日)_f0126829_23222370.jpg
     ↑:作品⑥。


 「・・・写真の性質である表現性と記録性の狭間を往来しながら、自分の写真、写真からの自分を見つけるために試行錯誤しています」と、自己紹介している。

 「写真の表現性と記録性」。例えば、表現の為だけのスナップ写真であっても、そこに写された「景色」は月日が経つ程記録性を帯びて、撮影者のリアリティーを越えた「記録」が圧倒的な迫力で迫ることがある。逆もある。「記録」のためだけに撮った写真が、その撮影者の目を想像したくなる程の「表現力」がある時もある。
 そういうことは写真には常に付きまとうことでもある。難しい問題なのだが、とりあえずは不問にしがちである。。

 今展のタイトルは「過去、現在、そして未来」だ。作品は何時撮られたのだろう?あえて撮影者はそれを明示してはいない。写真歴も25年と長いから、最近撮ったのか、過去の作品を意図的に編集したのかがわからない。写された状況で判断できればいいのだが、僕にはそれができない。何とも古い被写体のようだが、もしかしたらこの「光景」は「今の北海道」のどこかにあるかもしれない。
 そして、撮影者は車から風景に迫る視点だ。あたかも覗き趣味、あるいはタイムスリップの位置に自分がいるのを鑑賞者に意図的に伝えているようだ。この視点が12枚の作品と重なり、被写体が「今なのか、過去なのか」を妖しくしている。

 「記録」とは「過去」だろう。「表現」とは「今」だろう。「未来」・・この言葉は撮影者の「願望」のようなもので、「記録」と「表現」の先に、ストレートに「未来」はないと思っている。あるのは「過去」と「現在」の往還だけだろう。
 1枚の写真に「今」と「過去」を同時に成り立たせようとする視点に思えた。時には懐かしくもあり、時には吐き気をもよおすような「過去」、だがそれらがカメラ目線になった時にいやがうえにも撮影者に「何か」を訴えて迫ってくる。それは明るい「未来」よりも、「体内回帰的な死への恐怖、誘い」にも重なるかもしれない。


 (続く。他の方の簡単な紹介は、明日の深夜になります。)

by sakaidoori | 2010-03-07 23:53 | (くらふと)品品法邑


<< 1222) ②品品法邑 「Cr...      1220) ミヤシタ 「守分美... >>