2010年 02月 28日
○ 煌(きら)めき ~1989年炭鉱・閉山~ 斉藤靖則・写真展 会場:そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター 岩見沢市1条西4丁目3番地 (JR岩見沢駅を出て、左に数分。) (電話) 会期:2010年2月18日(木)~3月末頃 休み:火曜日(定休日) 時間:11:00~17:00 ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・27) 久しぶりに岩見沢・キュウマルに立ち寄る。そこで得た情報での当館の訪問。 普通の空間での炭鉱関係写真展と思いきや、展示空間に驚いてしまった。 事務所風のドアを開けると、やっぱり事務所という入り口空間。どこが展示場だろうと一瞬ひるむのだが、そこは心得たもので関係者がすかさず応対してくれる。 「・・・、会場はいまでは珍しい札幌軟石を使った倉庫で・・・○○年頃の創建で・・・」 事務所から再びドアを開けて隣室へ、ガランとした冷ややかな空間から、更にビニールのカーテンを開けて・・・。 驚いたね~、いきなり座敷牢のような薄暗い倉庫に入ってしまった。どうしてあの事務所からこの倉庫なのか?要するに、事務所と軟石倉庫が引っ付いているのです。その両者の跡地をそのまま「NPO法人・炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団」が借り受けて、「マネジメントセンター」として運営しているわけです。昨年の8月頃にオープンしたとのこと。 この団体や建物のことはまた書くことがあるでしょう。 炭鉱写真展です。会場風景のみの掲載です。 おおよそ会場ムードは伝わったのではと思います。ハロゲン・ライトが明るく、照明はしっかりしています。薄暗い場所もありますが、それはそれなりにムードが楽しめます。写真作品が坑内の模様や炭鉱夫の煤けた労働顔などですから、奇妙なリアル感があります。 館内は少しカビ臭い。その辺は春になればドアを開けて、風を一杯吸い込んでしっかりメンテナンスされるでしょう。だんだん良くなる「マネジメント・センター」です。新しい施設です。炭鉱関係の情報の発信基地として育っていくのでしょう。 撮影者の斉藤靖則さんは、幌内炭鉱に昭和40(1965)年6月に坑内工作員として入り、平成元(1989)年9月の閉山まで勤務された方です。時折カメラ持参で坑内に入られたのでしょう、作業前後の仲間の顔も、当人の顔も登場します。幌内の風景や機械工作の様子など、炭鉱写真に詳しい人には見慣れたものかもしれませんが、やはり撮る人によって目線や価値観が違うものです。 パンフによれば、斉藤さんは幌内炭鉱跡地のガイドをしたり、旧幌内発電所で閉山時の写真展などを開いたりと、余生も炭鉱活動をされています。 炭鉱住宅の模型なども作られていて、作品が展示されています。 幌内炭鉱の職員住宅(事務員&管理者用)と抗員住宅の模型もあります。ともに2軒長屋なのですが、大きさは大分違う。 今回は会場紹介が主になってしまいました。「幌内炭鉱」のことなども、もっと詳しく書かないといけないのでしょうが、それらは追々ということにします。 当館展覧会は記録していきたいと思っています。
by sakaidoori
| 2010-02-28 12:38
| [岩見沢]キューマル 他
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アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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