栄通記

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2010年 02月 26日

1210) 時計台 「札幌大谷大学短期大学部美術科・展」 2月22日(月)~2月27日(土)

○ 札幌大谷大学短期大学部美術科・展
   
 会場:札幌時計台ギャラリー・3階全室。
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831

 会期:2010年2月22日(月)~2月27日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・10)

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 名称は短大ですが、実質は4年制大学の各学年が参加した、年度末の発表展です。
 美術科1年・1名、美術科2年・11名、美術専攻1年・10名、美術専攻2年・7名、合計29名の油彩とアクリルによる平面画ばかりです。

 気になった作品からバンバン載せていきます。


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     ↑:美術専攻2年・川嶋みゆき、「みえないチカラ」・油彩 パネル 石膏 S120。

 「目」の部分が真っ先にこちらの目に飛んできて、可愛い顔に見える。ところが、視野を広げていくと、顔と思った部分はクジラの一部分に過ぎないのに気が付く。「オッ、何て大きくて迫力があって、優しいクジラなのだろう」と、思わず感じいってしまった。下あご?の縦縞の白い部分、海を泳いでいるのが見えるようだ。
 他にも小品が20点も展示してある。意欲満点の人だ。


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     ↑:美術専攻1年・佐藤綾香。大きい作品が、「BESIDES WORLDS」・油彩」パネル F150。中品が、「INSIDE BLACK」・同 S50。

 先日の道展U21展」で最高賞を確保した学生です。右側の小さめの作品がそれです。
 円い顔や潤んだ目、赤ちゃん的かわいさを残していて、非常に記憶に残りやすい。
 こうして、しっかりと大作も描いている。キャラクター的風貌とは違って、頼もしいものです。


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     ↑:美術専攻1年・石川裕己、「反復する思考」・油彩 アクリル絵具 パネル 212×212㎜。

 森弘志さんの人形の胸に文字を書いた作品を連想してしまった。非常に衝撃的作品であった。一つの実験シリーズなのだろう。作品の見せ方、画中の文字の挿入、沈鬱な物語展開、夢心地で見たのを思い出す。一昨年の近代美術館に於ける5人展だった。
 もしかしたら、石川さんもそれに触発して描いたのかもしれない。悪いことではない。
 学生自身の若さからくる華やかさと、「反復する思考」が重ならないみたい。


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     ↑:美術科2年・菊池さくら、「Beaming」・アクリル絵具 変形パネル 水性ペン 250×300㎝。

 「ビーミング=輝く」、元気一杯です。もっともっと輝いてもいいと思う。枠にこだわらない作品もいいものです。


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     ↑:美術科2年・山形牧子。上から、「for breath」・油彩 パネル F100、「同」、同 S100。

 会場でお話をした学生です。上の作品を見てもわかるように、キリンとその模様が好きな女性です。膨らみのある「まーるい物」や「ちょっと不思議な想像上の生き物」にも関心があるのでしょう。
 「不思議な生き物」にトライするには大人しさと収まり過ぎを感じる。床があって、真ん中に生き物があって、それを背景が取り巻いている。これでは不思議さが伝わらない。それと、塗りなど上手に描くことができる人なのだが、「良い絵」の探求が不足気味だ。こういう絵は「描きたい」ことよりも、「描かれた絵」が自動運動を起こすぐらいの入れ込みが必要だと思う。
 お話していると、物怖じしない素直な意欲を感じる。そういうのが絵に現れたらと思った。
 絵と同じ色の服を着ていた。もっともっと赤茶けた、踊り合う変な世界になったらと思った。


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     ↑:美術科2年・丹野真莉枝、「無より」・油彩 パネル 182×92㎝ 2枚組。

 会場でお話した学生です。
 「絵画から感情が生まれたら」、そんな制作動機を語っていた。非常に難しいテーマだから、この作品が成功したとか、しなかったとか言っても始まらない。無形な事にチャレンジしている姿勢が良いのです。
 顔しっかり描いている。手も大きい。そのこと自体は「無からの感情表現」としてはマイナスだと思う。なぜなら、顔や手という具体物の描き方がある種の感情を明瞭に表現しているからです。例えば、大きな手は強い意志と。でも、学生だから、ムヤムヤな朧月夜のような心象ムード的抽象画は面白くない。何かをしっかり描くこと、そこら辺を見る方は楽しんでいる。
 こういう絵を描く人は道内公募展を一つの目標にしていると思う。公募展には是非2、3作の出品を心がけて下さい。


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     ↑:美術科2年・皆川茜、「苦難」・油彩 キャンバス F100。

 吊り下げられて笑っている。こういうのを「絵画」というのでしょう。「嘘」の世界。数学的に言い換えると「絵画=嘘」です。ここにどういうリアリティーを挿入するかは画家の個性です。
 皆川茜さん、どんな女性でしょう?


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     ↑:美術科2年・河合春香、「Dear Lonelynight」・油彩 パネル S80。

 ちょっとズラした左右対称の世界。華やかに妖艶に・・・、この路線でガンガン大胆に進んで欲しいものです。ハッピー・ダブルナイトのセクシャル・レスビアン。


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     ↑:美術専攻1年・吉田紋子、「L・R」・油彩 パネル F50 2枚組。

 日本画的ムード一杯の巧みの世界。装飾性?心象性?どちらを強めていくのでしょう?


 まだまだ報告したいのですが、この辺で止めておきます。
 大谷短大の皆さん!是非是非仲間を選んで2人展、3人展とチャレンジして下さい。お金が無い・・・資料館は安い!描くエネルギーを溜め込む、発表ほど辛くも楽しくもある場はないでしょう。

by sakaidoori | 2010-02-26 22:01 |    (時計台)


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