栄通記

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2010年 02月 24日

1207) ミヤシタ 「藤山由香・展 『軌跡』」 2月10日(水)~2月28日(日)

○  藤山由香・展
    軌跡


 会場:ギャラリーミヤシタ
    中央区南5条西20丁目-1-38 
    (西向きの民家)  
    電話(011)562-6977

 会期:2010年2月10日(水)~2月28日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・21)

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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 青を基調にした世界を展開する藤山由香の個展。

 今展、ようやく絵が自由になったとつくづく思った。
 それでは今までの絵は不自由だったかというと、絵以前に藤村由香そのものが不自由だったと思う。今までの絵は、その不自由の「軌跡・足跡」だったと思っている。
 彼女の場合、不自由な絵で構わなかったのだとも言える。というのは、画家自身が心のモヤモヤというか袋小路の中で、絵を描くことによって方向を見いだそうとしているように見えた。だからといって激しい情念をぶっつけるのではない。結果として心の状態がキャンバスの上に筆跡として色として残ってしまう。そうすることで身も心も安定し、自由を勝ち得る。つまり、「何かを描く」というのではなくて、「色をキャンバスの上に載せる、筆跡を残す」だけなのだろう。「なぜ絵を描くか?」ではなくて、「絵という行為がある」という作家だろう。


 今展、晴れやかな気分が画面に反映されだした。筆跡と色とキャンバスの馴染みがスッキリしている。ようやく画材と友達になったようだ。下の作品が今展の代表作、自信作だろう。


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     ↑:ノンタイトル、油彩 キャンバス 1303×803㎜(M60)。

 今作、ピンクが見える、黄色が見える、下地の黒も角張った姿で主張している。いくつかの色の塊が絵の中で自立して見える。人の姿にも見え始める。4、5人の裸体がたたずんでいるようだ。
 作品サイズも大きくなった。春気分が大きな画面で踊り始めた。

 藤山由香は「青」が好きだ。好き以上に「青」にこだわる。おそらく「自画色」なのだろう。こだわる姿を見ていると、小柄で優しそうな風貌だが、頑固に絵に関わっているのだろう。「青」意外には寄せ付けない、私以外に絵の中での存在を認めない、そんな態度だ。他の色を使いたくても使えない不自由さの反映かもしれない。
 「青」にも友達や恋人ができたみたいだ。喜ばしいことだ。人はなかなか一人では生きて行けそうにない。

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     ↑:油彩 キャンバス 803×803㎜。


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     ↑:油彩 キャンバス 1303×803㎜(M60)。 

by sakaidoori | 2010-02-24 08:55 | ミヤシタ


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