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栄通記

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2010年 02月 23日

1206) 自由空間 「柿崎秀樹・展」 2月15日(月)~3月13日(土)

○ 柿崎秀樹・展 

 会 場 : 自由空間
     中央区大通東1丁目・中央バス札幌ターミナルB1
     (地下1階は食堂街。その一画の広場。)
     電話

 会 期 : 2010年2月15日(月)~3月13日(土)
 時 間 : 10:00~20:00

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・20)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

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     ↑:「黒い冬の心象と金色のレディーメイド」

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 実に痛快な個展だ。
 自由空間は中央バス・ターミナル地下食堂街の一角にある公共空間。だが、廻りには料理の匂いもしている、夜は酔客も通ることだろう。もっとも、一昔前の繁盛の面影は影を潜めてはいることだろう。ギャラリーとしてはとても変な空間だ。

 その料理と酒の場に、男っぽい作品が並んでいる。余裕を感じる「男のバラード・展」だ。
 個別作品のタイトルに、「レディーメイド」とか、「汚物」とか、風俗写真も利用したりしているから、反芸術・反社会性というアヴァンギャルト的要素の強い世界だ。ところが、描き殴り的作品は全くなく、仕上げが実に綺麗だ。反○○性というよりも、毒素+遊び+余裕というスパイスで、自分の表現スタイルを拡げようという意欲を感じる。毒素のための遊びなのか、遊びのための毒素なのか、その辺は見る人が判断して、今後の作家の意志・意欲を見つめたらいいのだろう。

 今や場末と化した地下食堂街だ。それでも清掃は行き届いて綺麗な場所だ。柿崎秀樹は刺青師にふんして、いろんな刻印をしている。都会と芸術がランデブーしている。根っこには大いなる反逆精神が渦巻いているのだろう。

 それにしても、こういう作品にはなかなかお目にかからない。実に爽快な思いだ。


 本展はいろんな作品の組み合わせである。個別スタイルと同時に、全体の流れも楽しみたいところだ。

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     ↑:「自動書記の戯れと、ホップなコラージュ」

 今展の中で、上の作品がもっとも気になるところだ。
 中の模様は、タイトルが示すように自由書記(ドローイング)でつづった作品が原点だ。それを切り取っては重ならないように貼り合わせる。このフワフワ感は毒師・柿崎秀樹の余裕の証だ。


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by sakaidoori | 2010-02-23 22:35 |    (自由空間)


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