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栄通記

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2010年 02月 22日

1205) 大通美術館 「札幌市立高等専門学校  修了制作展 2010」 終了・2月16日(火)~2月21日(日)

○ 札幌市立高等専門学校
    修了制作展 2010

       
1205) 大通美術館 「札幌市立高等専門学校  修了制作展 2010」 終了・2月16日(火)~2月21日(日)_f0126829_15253443.jpg 会場:大通美術館 A・B室 
    大通西5丁目11・大五ビル 
    (南進一方通行の西側。)
    電話(011)231-1071

 会期:2010年2月16日(火)~2月21日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00

 【参加学生】
 12名。
 (パンフを拡大して確認してください。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・20)

 いよいよ、当校専攻科も今年の3月で閉じることになります。将来のOB展はともかくとして、「札幌市立高等専門学校」という呼称での展覧会はこれが最後です。

 学生の作品制作動機は大分違う感じです。芸術家、デザイナー、教育者・・・それぞれの目指す将来の道、制作スタンスの違いが作品に色濃く反映されていて、好みの作品に出会えたら良しとすべき展覧会です。強い自己主張展ではありません。こざっぱりとして、まとまりの良いものでした。

 という訳ですから、会場風景と気になった作品のみを載せます。


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     ↑:佐藤真名、「不気味の谷の、満開の下」・球体関節人形。

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 清潔感漂う高専展で、異様な輝きのする人形です。学生展ですから、こういう自己主張の強い作品が
一点でも無いのは寂しいものです。
 「満開の桜」と「性と死」、確かにテーマ自体はよく耳にする。
 球体人形を作る。それに化粧をほどこす。更に生地を肌に絡ませて、子道具の中でのセッティング。鮮明な主張は、人形師が一度は通る道でもある。佐藤真名流の「不気味な世界」を初めて見た。必ずや、次回もどこかで会えるであろう。


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     ↑:川名宏和、「QUOTATION」・リノベーション家電による空間演出。

 ほとんど、情念の自己主張とは関係ありません。いかにも高専で学んだ学生らしい作品です。商品と生活と社会を結ぶ、その結ばれ方の一つの主張です。
 身の回りの、直ぐに廃棄される大量生産の日常品。確かに機能性は終えたが、その意匠やデザインは残っている。そこに川名君は着目し、大胆に日常生活の空間作りに利用してはと主張する。その試みの一つが、今作品だ。
 確かに僕たちは機能の終えた「物」を再利用している。いわゆる、「エコ」なのだろう。川名君の主張もこの環境問題の一つのアプローチであり、その主張自体には新しさはないだろう。
 僕が感心したのは、「廃材を使って日常に芸術をしようよ!それも、大きく大きく他人に自慢しようよ。僕の作品はたいしたことは無いかもしれないが、皆な皆な無駄なことをして遊ぼうよ」、そんな簡単な事を自作で演出したことだ。そして、そんなシンプルな主張を、わざわざ難しい横文字やタイトル名で説明している姿にも微笑ましい。僕には余りにも遠回りで無駄な演出に思えるが、こういうカッコ良さも若い時には大事なのだろう。


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     ↑:松生真実・「『SOUZOU』が生まれる場所」。

 「SOUZOU」は「想像」と「創造」のかけことば。太い「創造・想像」というよりも、身近な所での小さな喜びに結ばれるような、そんな夢見心地の「SOUZOU」です。
 机のこぢんまり感は制作重視のレイアウトですが、どこか壊れそうで物憂げです。
 絵本も作品の一部です。

by sakaidoori | 2010-02-22 16:48 | 大通美術館


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