栄通記

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2010年 02月 07日

1187) 茶房法邑 「杉吉篤・展 “遠い記憶”」 1月30日(土)~2月7日(日)

○ 杉吉篤・展
   “遠い記憶”

        
 場所:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)785-3607

 期間:2010年1月30日(土)~2月7日(日)
 休み:2月2日 火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・6)

 (お詫び。「栄通の案内板」に当展の会場場所を品々法邑として紹介していました。間違いで、すぐ近くの「茶房・法邑」です。申し訳ありませんでした。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 なかなか壮観な10人の異星人たちだ。組み木細工風の「コラージュ人」と呼ぶべきか?進化の最終地点の生物でも、宇宙からの招からざる客人でも、画家の妄想のなれの果てとも、どんな空想でも構いはしない。
 確かに滑稽な生命体だが、見る人に泣き笑いを提供する。一心不乱に打ち込んだ部分部分のリアルさ、組み立てて行けば行く程に、異様さと可笑しさと哀しさとが増していく。


 杉吉篤は全道展の会員。ほとんどの作品は、その公募展に出品されたものばかりだと思う。だから、大半は見覚えがある。「あー、あの時はこんな気持ちで見ていたな~」などと、当時が思い出される。
 初めて見たのはギャラリー・ユリイカで年末に開いていた個展だった。牛?のオッパイからミルクの滴がポツンポツンと流れていた。他の部分は精密に描かれているのに、このミルクの滴だけは児童画風に無造作に描いていた。牛の可笑しさよりも、全体と部分のアンバランスさが印象的だった。

 作品にはタイトルのみで制作年は描かれていない。何時描いたか分からない、「遠い記憶」なのだろうか?「遠い記憶」、されど鮮明な記憶?

 わずかな変化をこの10人の異星人に確認できるかもしれない。だが、作家は時の流れを否定するように、全てと向き合っている。
 「異星人達、何処からやって来たのか?何故、ここにいるのか?何処に行くのか?」「君たちは何者なのか?本当に僕の絵筆が生んだ姿なのか?見る僕の友達なのか?・・・」

 杉吉篤は、まだまだ異星人を生み続けるだろう。腹から吐き出すように、哀しき嘔吐のように。


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     ↑:「新世界」。

1187) 茶房法邑 「杉吉篤・展 “遠い記憶”」 1月30日(土)~2月7日(日)_f0126829_17525575.jpg 何て素適な唇?だろう。目がない。この赤き唇が目に同化し、食べること見ることが一体化してしまった。メタボ?実にくだらない言葉だ。







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     ↑:「泳ぎ続けて」。
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     ↑:「生きる」。

 画家は口にこだわる。閉まらない口。いや、閉めれない口。この口で、食べ尽くすことが出来るのだろうか?生き続けることが出来るのだろうか?それでも、泳ぎ生き続けねばならない。


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     ↑:「心」。

 腹の部分、綺麗な海です。


 全部載せてもキリがありません。毎年、一体の異星人が僕らの前に現れます。その時に、再びお会いしましょう。

by sakaidoori | 2010-02-07 11:32 | (茶廊)法邑


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