栄通記

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2010年 02月 02日

1180) 時計台 「道都大学建築学科・模型作品展 『留辺蘂町 旧武華駅逓』」 2月1日(月)~2月6日(土)

○ 道都大学建築学科・模型作品展
     「北見市留辺蘂町 旧武華駅逓
      (現北見市留辺蘂町開拓資料館)


 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
    電話(011)241-1831

 会期:20010年2月1日(月)~2月6日(土)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・1)

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 今年で4回目の道都大学建築家の北海道歴史的建造物・模型作品展です。今年は現・北見市留辺蘂町にある旧武華駅逓です。ずーっと、駅逓シリーズです。現存する建造物を10分の1に縮尺しています。

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 右奥の一間幅の飛び出た部分が玄関。駅逓時代の間取りの説明がありません。推測ですが、手前の2階部分が宿泊施設だったのでしょう。


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     (↑:左側の出っ歯た部分が便所。玄関の反対側になります。)


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     (↑:左側の出っ歯た部分が玄関。)

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     (↑:玄関側の壁面。おそらく、客間を含めて管理人の自宅にあたるのでは。)

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 (↑:現在の間取りの説明。制作した道都大学生。


 1920(大正9)年に建てられ、昭和11年に使命を果たし終えて管理人の佐野準一郎氏に譲渡された。
 建っている場所は、旭川から国道39号線を東に走り、石北峠を越え、温根湯温泉の手前5㎞位の国道沿いにあるようだ。

 僕は模型作品に、北海道の開拓時代のことをあれこれと調べるのを楽しみにしている。調べると言っても、手持ちの資料はしれているから、どうしても現地に行きたくなる。今回の「武華駅逓」などは初耳だから、北見方面に行く楽しみが増えたというものだ。

 ところで、大正9年築造というのが引っかかる。駅逓としては随分と襲い印象だ。
 網走・旭川間の鉄路が全線開通したのは昭和7年だと思う。大正7年当時は網走・留辺蘂・遠軽間のみ開通していているから、留辺蘂から石北峠を越えて上川・旭川に行くのに駅逓は必要だっただろう。実際、昭和7年に遠軽・白滝経由で上川・旭川に行けるようになったから、昭和11年に廃止されたのだろう。

 一方、会場資料には網走・旭川間に11の駅逓の存在を語っている。明治25年に留辺蘂市街地付近だと思うが、駅逓赴任の為に宮城県人・千葉新一郎氏が入植したという。「4号留辺蘂駅逓」という名称だ。その後、留辺蘂から佐呂間方面・遠軽方面・上川方面の駅逓が整備されたのだろう。
 留辺蘂市街地(4号留辺蘂駅逓)から西に離れた武華地区(武華駅逓)に、初めて駅逓が出来たのはいつ頃だったのか?大正9年に、この建造物・旧武華駅逓が出来るまで、駅逓はなかったのだろうか?それに、網走・旭川間に11カ所の駅逓とある。の所在地はどの辺りだろうか?その距離はおよそ200㎞、約20キロ毎の設置だろうか?

 開拓時代の網走・旭川道路といえば、いわゆる樺戸・空知・釧路集治監の囚人による新道開削が有名だ。明治20年代中期に、一応の完成をしている。その道路に付随するように、屯田兵村も生まれた。明治25年に4号留辺蘂駅逓が誕生したのもうなづける。

 この旧武華駅逓が出来たのは大正9年だから、それらの事跡とは直接関係しないだろう。
 駅逓が留辺蘂の発展に寄与したことは間違いない。今から見れば辺鄙な場所での立派な建物だから、今日まで残ることができたのだろう。この立派さ、建造当時の武華地区の繁栄の証でもある。おそらく旺盛な伐材による林業の賜だったのだろう。


 「武華」、近くに「無加川」が流れているから、それによるのだろう。この川の源流、石北峠の真北に武華山がある。標高1759m。その山のすぐ北に武利岳が聳えている。武利川の源流であり、標高1876m。その間は登山道があり、時間はかかるが麓からの日帰り可能な山だ。
 曇った日に武華山まで登ったことがある。「もう一度来て、武利岳までチャレンジしよう」、縦走はともかくとして、本当にもう一度登りたいものだ。

by sakaidoori | 2010-02-02 23:00 |    (時計台)


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