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栄通記

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2010年 01月 22日

1166) ②時計台 「第4回 にかわえ展」・日本画 終了・1月12日(月)~1月17日(土)

○ 第4回 にかわえ展 

 会場:札幌時計台ギャラリー A・B室
      中央区北1条西3丁目
       札幌時計台文化会館
      (東西の中通りの北側にあるビル)
     電話(011)241ー1831

 会期:2010年1月11日(月)~1月16日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

 【参加作家】
 朝地信介 池田さやか 今橋香奈子 笠嶋咲好 熊崎みどり 駒澤千波 富樫はるか 富山真佑 内藤まゆ 野口裕司 百野道子 藤山聡 丸野仁美 宮町舞子 村木愛 村木聡 吉川聡子・・・以上、16名
 

ーーーーーーーーーーーー(1・16)

 (1164番の①の続き。)

 続けて、個別作品を載せます。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

○ 藤山聡の場合

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     ↑:①「ねぼけたボドリヤール」、F20 和紙 ミクストメディア。  

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     ↑:②「白壁のヒト科ヒト目サルの文字は夕陽に映える」・F8 木製パネル ミクストメディア。

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     ↑:③「比翼」。


 小品ばかりですがいろんな傾向の作品の出品。おそらく若い画家でしょう。タイトルが現代象徴詩のようで、少し懲りすぎな感じで、僕には意味不明。
 ①の自転車の車輪のリズムが心地良かった。何を画いても上手な方だ。さて、大作はどんな感じだろう?どういう方向を探求されるのだろう?


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     ↑:今橋香奈子「南風」・S40 鳥の子紙 岩絵の具 箔。

 絵とは不思議なものだ。いつもの今橋絵画とほとんど同じテーマなのだが、ほんのわずかな違いが印象的だった。
 今橋絵画の印象ーー立像の自画像らしき人物を中心テーマにし、その人物の廻りをびっしりと草花が美しく画き込まれる。やや細身の体躯、背景はその人の心象世界だろう、淡く美しく華やかに。人も背景も色も、どこまでも美しい。

 今作、わずかに人物が画面の面積に比して大きく見える。しかも、いつになくどっしりしている。顔も少し強い。装飾性の追求よりも、人の存在感そのものに向き合っている感じ。
 それはたまたま絵が小品で、背景が少なくなったという物理的理由だけかもしれない。そうであっても構わない。人そのものを画こうという意気込みが感じられて、僕には好ましかった。


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     ↑:吉川聡子、「私たちはここにいる」・910×233.4㎝ 鳥の子紙 水干 箔 他。

 実に明快な絵です。春爛漫、こうしてピンクを溢れるように使って、何の嫌味のないのが女流画家の良いところです。男は無用、開放感溢れる女の園。花に恋し、空気に恋し、風に、木々に・・・気分は怖いもの知らずです。あまりに眩しくて、恥ずかしくなりそう。

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     ↑:内藤まゆ、「季樹」・95×107㎝ 木製パネル 岩絵具。

 この屏風も明るくて楽しい。ちょっと恥ずかしいのですが、作品の前に座り、酒でも呑みたい。


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     ↑:駒澤千波、「夜気」・91×181㎝ 板 岩絵具 水干。

 画家はカラー・ウーマンでもあるが、黒あるいは闇を溺愛する人でもある。今回は淡い闇でなく、黒そのものにチャレンジした感じ。


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     ↑:池田さやか、「淵 Ⅱ」・73×120㎝ 鳥の子紙 岩絵具。

 オンナ・サンショウウオが淵で徘徊している。肩がつっぱていて餓鬼地獄の一歩手前みたい。ここまでくれば、もっともっと妖艶なのが見たい。爪はとがり、髪は伸び放題で淵を埋め尽くし、呼気吸気の口元に覇気迫る・・・。

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     ↑:池田さやか、「アスパラガス」・162×98㎝ 鳥の子紙 岩絵具。

 アスパラガス、こうして大作の主人公として見れるとは嬉しい限り。池田さやか、細く尖ったものがすきなようだ。


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 ↑:富樫はるか、「snow」・M25(2枚組) 布 岩絵具 水干。

 僕は左側の上部の半円を描いた構図というか、富樫ラインが好きなのです。なぜ好きか?そのうちに言葉にしてみたい。
 やはり富樫はるかは2枚組が良い。こういうグループ展では、メルヘンタッチの小品は目立たないのが残念。


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 左側の2点が朝地伸介(「ゆらゆら Ⅰ・Ⅱ」・S50 板 岩絵具 水干)。
 2年間、大作を連発して発表していた。今は静かにエネルギーを溜め込んでいるようだ。


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     ↑:野口裕司、「ながれ」・180×30×30㎝ アクリル板 墨 他。

 野口裕司は隣室で個展をされていた。近々、その様子を紹介します。

by sakaidoori | 2010-01-22 20:51 | 時計台


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