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栄通記

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2010年 01月 04日

1150) ③市民ギャラリー 「岸本裕躬・絵画自選展 1955~2009」 終了・12月16日(水)~12月20日(日)

 ①では会場風景。
 ②では現在の岸本絵画以前。

 
 この自選展の副題に「生への限りなき哀歌」とあります。
 この場合の「生」とは「生き物の生きる姿」という意味だと思う。「人」ばかりを画いていた「画家」が、「人」を昇華して「生」を画いていることは間違いない。
 だが僕は、「人」を画き続けることができなかった画家の姿に「哀歌」を思う。それは決して怠惰な姿などではない。時代が人を画く魅力を喪失させた結果だと思う。

 僕は②の最後に1991年を画家の一つの区切りだと書いた。
 その時期、世界が大きく変わった。ベルリンの壁の崩壊に続く、一連の社会主義国の崩壊、そして米国の一人勝ちを印象付ける湾岸戦争。
 今から思えば、「冷戦」とは間違いなく米ソの戦争だった。それに米国は勝った。次にアフガニスタンやイラクという負けない敵を作り、彼等と熱き戦争を続けている。

 日本はバブルを経験し、間違いなく「豊か」になった。「豊か」さはのっぺらぼうな形として、目の前にあるようだ。
 人は「本当に豊か?」、「心は豊か?」と問うだろう。だが、「心の豊かな時代があったのか?」と聞き返したい。僕は過去を美化しない。今が悪いからと言って、理想の過去など作らない。未来にも理想を求めない。

や「社会」に、「人々」のエネルギーにこだわって画いている。その真摯な逃げない姿、それが今自選展の素晴らしさだ。


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     ↑:「幼女を見る老女」・1991年(54歳頃) 40F。

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     ↑:「母と四人の子」・1992年(55歳頃) 100F。

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     ↑:「アイリス公園の人々」・1995年(58歳頃)。

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     ↑:「夜明けに歩く男」・1999年(62歳頃)。

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     ↑:「朔北雨林」・2001年(64歳頃) 130F。

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     ↑:「藪地粘菌茸群」・2004年(69歳頃) 150P。

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     ↑:「美唄福住原生林」・2006年(69歳頃) 150P。

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     ↑:「両生類夏之池端」・2009年(72歳頃) 130F。





 
 

by sakaidoori | 2010-01-04 17:52 | 市民ギャラリー


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