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2010年 01月 02日
○ 札幌大学写真部 学外展 会場:札幌市写真ライブラリー 中央区北2条東4丁目 サッポロファクトリー・レンガ館3階 電話(011)207-4445 会期:2009年12月23日(水)~12月27日(日) 休み:月曜日 時間:10:00~19:00 (最終日は、~17:00まで。) ーーーーーーーーーーーーー(12・26) 年末年始は大学生の写真展が多い。記録になるので載せたいのだが、学生の数が多くて遠慮がちになってしまう。気になった作品だけになりがちだが、記録しておきたいものだ。 今年の1月で閉館となる当館、とにかく広い。この広さを大学生が写真作品の質で勝負するのは大変だ。だから、質ではなくその意欲・可能性・試みなどの点で楽しめたら充分だ。(以下、敬称は省略。) 二人の学生が広い壁をあてがわれ、全く逆な立場で個性を発揮していた。 阿部雄と田中脩(おさむ)。 ![]() 先輩の残した大量の印画紙を目一杯利用しての大作だ。右側にカラーによる写真部全員集合の記念写真。左側は、その写真を分割して拡大してベタベタと集合させた大作。印画紙が古くなっていたことや拡大の程度もあって古風に色焼けしている。明るい笑顔の今の仲間達が、時間に取り残された向こう側から、「それでも僕らはいるんだ」と、主張しているようだ。写真の持つ力、今と過去との親近性とその断絶の姿だ。 方法自体には新鮮さはないが、やはりこういうのは写真方法・技法の基準のようになっているので、そこに全力投球している撮影者の姿が好ましい。 それに、阿部雄は人が好きなのだろう。それと真正面から向き合っている。顔をどこで切ろうか?どこでつなごうか?と実物よりも大きい面相をあれこれといじくっていることだろう。 ![]() ![]() とにかく阿部雄は精力的に写真を撮り、沢山発表していた。学生グループ展で彼ほど意欲的な人はそんなに多くはない。沢山出すからと言って、勢いで勝負というのでもなさそうだ。人や時間を取り込む、構図も気になる、もっと良い黒を出したい、歴史の足跡が残したいと、したいことが一杯あって、したいことほど写真技術が伴わなくて、それにめげずに沢山撮る、発表するという態度だ。 まだ2年生だ。今後も楽しみに見ていこう。 ![]() ![]() 不思議な魅了の学生です。阿部雄が「良い被写体はないか?」という探求派というタイプだろう。それにひきかえ田中雄は全くの「自然派」だ。カメラ坊やなのだ。カメラを手にして、それを覗いたら「何でも撮っちゃえ!」というタイプだ。被写体と撮影者の目と作品がストレートな関係だ。 だから、作品を見て行っても、「これは凄い」とうなりたくなるようなのは一枚も無い。普通だな~、普通だな~と淡々と歩んで行っていると、見て楽しんでいる自分に突き当たってしまう。それでも撮影者はこちらの思いなど眼中に無く、ただただ楽しそうな写真を撮るばかりだ。 ![]() ![]() この石割桜、確か弘前市の市街地にあったと思う。ここで「桜」を見るか「石」を見るか?石割君は当然「石」に着目。この作品ではわかりにくいがなかなか立派な桜と記憶している。 ![]() ![]() ![]() ![]() 局所的な穴、空間、隙間に強い関心を持つ撮影者だ。それも強く見ている。 思うに、そのことに対して撮影者は自覚が無い感じ。自意識が薄くて、「なぜそこを見つめているか?」という視線が伴っていないものだから、穴を見ていて穴の周囲の実景に頼りすぎみたい。露光の強さも作品自体の魅力を引き出すというよりも、装飾性で終わりそう。一枚一枚の作品の良さが、全体の良さにはつながっていないみたい。 「実景」と「撮りたいこと」、「写真という技術の世界」、その辺を問い詰めていったら、作品に芯が生まれると思う。
by sakaidoori
| 2010-01-02 11:27
| 写真ライブラリー
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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