栄通記

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2009年 12月 16日

1127) たぴお 「杉吉篤・展」 終了・10月12日(月)~10月17日(土)


○ 杉吉篤・展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2009年10月12日(月)~10月17日(土)
 時間:11:00~19:00
    (最終日は、~?:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(10・17)

 (二ヶ月前の展覧会です。写真の移りが悪いようです。すいませんでした。
 以下、敬称は省略。)


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 大作は1点のみで、残りは家庭の壁に飾ってちょうどよい小品ばかり。

 杉吉篤といえば、架空の四肢動物の横向きの全身像を1頭だけ画いて、背景処理された色空間があるだけ。その動物の顔が木を寄せ集めたコラージュ風なのだが、異様にリアルで、動物全体のムードはユーモアと知的さが混ぜこぜになっている。

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     ↑:「消えた惑星」

 今展の大作も、杉吉・動物の流れなのだが、軽いユーモラスさもあるのだが・・・、静かな真剣さが伝わってくる。

 ヒョウキンな表情だ。体を形作るドローイングにも遊びはある。だが、全体に力を抜いて、淡々としすぎている。この落ち着きは何なのだろう?
 実は、小品の半分は女性をデフォルメしたもので、明らかに「祈り」を表現している。
 残りも、抽象化や杉吉風の誇張やユーモアはあるのだが、素直な児童画風なところがあって、いつもの個展とは違った静けさだ。

 過去と対話しているようだ。
 それは、確かに女性が中心であろう。具体的にどういう人であったのか、どういう関係だったのかは知らない。その関係空間を懐かしむように、いろんな小品画がある感じだ。画家自身が、その中に入って時間を楽しんでいるようだ。
 それでいて、どこか異質な小品も交えて、画家のトゲを見る思いだ。

 懐旧、祈り、繰り返す時間、奉仕する動物たち、そして小さなトゲ・・・。
 これらの言葉は今展に対する僕の妄想かもしれない。きっとそうだろう。

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     ↑:左から、「舞う」。「羽の生えた女」。「朝日を浴びる女」。


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     ↑:左から、「神殿」。「王子」。


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     ↑:「マルディック」。

 上は大作の顔の部分だけに焦点を定めた作品。自画像的感覚。丁寧な作品だ。素直な実直さを思う。


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     ↑:「抜け出せない女」。

 唯一、激しい絵だ。不思議な絵だ。
 栓抜きのような白い形。他の作品のように、この白いものが「ご来光」、黄泉の世界の使者だとしたら、無理やりに女を向こうの世界に連れて行こうとする絵になる。女は抵抗するが抜け出せない、彼女の意志に反して「死」に行く、ということなのか。
 それは「女」の気持ちなのか、女の素振りに仮託した画家(「男」)の心情なのか?
 「祈り」シリーズで、「死」を受け入れた画家である。受け止められない情念があるのだろう。「死」を見つめているのだろう。

by sakaidoori | 2009-12-16 15:54 |    (たぴお)


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