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栄通記

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2009年 12月 11日

1118) 深川・文進堂 「松島正幸・名作展」・コレクション展 7月1日(水)~9月30日(水)

○ 松島正幸・名作展

 会場:文進堂画廊
     深川市新光町1-2-12・赤川文進堂2階
     電話(0164)22-2312

 会期:2009年7月1日(水)~9月30日(水)
 時間:10:00~17:00
 休み:日曜・祝祭日(定休日)

ーーーーーーーーーーーーー(10・29)

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 当館を運営している赤川文進堂とは、この地域の文教保育施設に図書などを卸している問屋さんです。その社長のコレクション画廊です。

 今回、社長の奥様が居られて、快く写真撮影・ブログ掲載の許可を頂きました。ダメとばっかり思い込んでいたので、いままではただ見るばかりでしたが、これからは機会があれば紹介していきたいものです。なかなかのコレクションですから。


 今回は松島正幸・名作展ということで、オーソドックスで地味な展覧会です。
 ところが僕は彼の風景が大好きですから、心地良く時間を過ごせた。
 そして、地味な松島作品の間に館主ご自慢の小品がちりばめられていています。なかなか贅沢なものです。それに反して部屋の空間やレイアウトがアバウトというか、普段着感覚なので、自分の書斎感覚になれるのです。

 まずは部屋の模様から載せます。

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     (↑:2階の会場への階段踊り場。窓下の彫刻小品群が憎い。)

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     (↑:2階の廊下。奥の右側が階段に通じていて、手前が会場入り口。 
 この作品の並べ方!距離が近いだけに、作品との親しみ度はとても高い。ザックバランな館主の性格が見えます。その贅沢さは見るほうもリッチな気分にさせてくれます。美術館では作品との間に目に見えないガラスがある。ここにはそれがない。)


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     (↑:テーブルの上は、いつもは図録の読み返しで乱雑なのですが、この日は片付けたばかりのようです。
 館主は全国公募展や美術館の企画にも相当関心が高く、図録もしっかりしています。それらの一部は一階入り口近辺の廊下の書庫に収まっています。)


 さて、松島作品を先に載せて、後で気になった作品を何点か載せましょう。
 あまり作品のことをゴチャゴチャ言うのは止めにしておきます。


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     ↑:左、「札幌新緑」・4F。右、「函館の港」・10F。


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     ↑:左、「大坂の港」・10F。右、「小樽の港」・1975年 10F。

 松島風景画といえば暗いイメージをお持ちの方も居られるかもしれない。ここにあるのは明るく楽しいものばかりです。そういうのを選んでの収集なのか、それとも小品の時の画家心はこんな感じなのか?画家が目に見える物事を色や形、その重なりでリズミに置き換えて、情緒的な世界に作りかえようとしている。構図は詩心のための入り口のよう。童心を抱えた詩人のよう。
 ほとんどの作品には制作年が記されていません。いつ頃の作なのかを研究したら、画家のことがもっと身近になるのでしょう。絵というものが、より深く見れるかもしれない。

 さて、自慢の他のコレクションです。

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     ↑:左、ケーテ・コルヴィッツ・「自画像」。右、同・「囚われの人々」。

 素晴らしい作品です。もしかしたら、いつもいつも展示しているのかもしれない。


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     ↑:神田日勝、「湿地帯」・8F。

 角張った几帳面な絵です。いつ頃の作品でしょうか?売りを意識した作品かもしれない。良いものを見れた。


 以下、廊下に並べられた作品。色のあるのを載せます。


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     ↑:赤穴裕、「二つの壺」・60F。

 激しい絵です。しかもピンクです!静かな壺と背景のざわめくピンクの対比、画家は何を見ているのでしょう?


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     ↑:第44回 二紀会・昭和会賞・美波恵理、「春の萌し」。(新聞紹介には受賞作は「光にとけてく」とあります。キャプション名とは違っていますが、そのまま書いておきます。)

 遠目にはCGのように見えます。機械的透明感とリアルさです。近づいて見ると、光を取りこんだ一瞬の美しさ、画面が切られていて象徴感たっぷりです。その切り取りは透明ガラスの多面鏡の一部のような視覚効果で、やはり都会的な繊細さや女性美を思う。

by sakaidoori | 2009-12-11 22:35 | [深川]


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