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栄通記

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2009年 12月 10日

1115) 資料館 「YUKO個展 『コトノハエマキ』」 12月8日(火)~12月12日(日)

○ YUKO個展
    『コトノハエマキ』


 会場:札幌市資料館2階・1室
    中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院。
      大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731
 会期:2009年12月8日(火)~12月12日(日)
 時間:9:00~19:00
  
ーーーーーーーーーーーーーーー(12・8)

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 精力的に個展・グループ展と発表している。

 どうしてもキャラクターとしての「雪だるま」を画く。
 「雪だるま」がいるが、イラストでなく「絵画」にしたい。
 しかも、絵画とは逆の表現手段である言葉も添えたい。

 欲張りな画家だ。だが、「キャラクター」と「絵画」と「言葉」が両立できない、という答えなどありはしない。絵や美術が選ばれた才人や職業人だけのものではないのが現代だ。自分の欲する道をすすむしかないのだろう。

 今までの絵は、というかキャラクターの雪だるまは少しおとなしかった。寂しがりやに見えた。キャラクターだから、笑顔があるから楽しんでいるだよ、という暗黙の前提で作品が成り立っていた感じだ。
 今回、広い会場を大作ばかりならべて作家の心も大きくなった。なかなかこの展示方法はできそうでできるものではない。雪だるまが自由になった。YUKOが雪だるまをを自由に遊ばせている、使いきっている。なにより良いのは、YUKOが自信を持って制作しているのが伝わる。画面が生き生きしている。「好きなことをやるっかない」という強さが出てきたと思う。「キャラクター的だからどうのこうの」などという問題などありはしない。
 キャラクターと絵を同時に楽しめた。言葉も小さめなキャプションに独自の書体にして、工夫をしていた。小さいから読みにくいかもしれないが、読みたい人にとっては問題ない衣装だ。

 ようやく本当のYUKO物語が始まった気がする。
 「絵画はかくあるべきだ」などという捉われの心が薄らいだ。もっともっと楽しく魅力的な作品が出てきそうだ。以前よりも大きな楽しさと苦しさが待っているかもしれない。

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     ↑:「ルーカス TRACK」・2009年12月 アクリル B2×10。

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     (↑:写真をコラージュしている。写真のトリッキーさもコラージュもあまりにもマッチングしている。大作、力作、秀作。)



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     ↑:(記録ミス)。


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     ↑:「春の内緒話」・2009年4月 アクリル F80。

by sakaidoori | 2009-12-10 17:44 | 資料館


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