栄通記

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2009年 09月 04日

1088) ①市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 8月26(水)~9月6日(日)

○ 第54回 
    新道展  2009


 会場:札幌市民ギャラリー・全階
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2009年8月26(水)~9月6日(日)
 料金:有料
 時間:10:00~17:30
    (最終日は、~14:30まで。)

 主催:新北海道美術協会

ーーーーーーーーーーーーーー(9・1)

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 淡々と心穏やかに見ることができた。刺激的な作品は少なかった。
 「背伸びしない、ありがままの新道展」と呼べばいいのだろう。

 新道展は建前としては「意欲ある作家を待つ」、と語っている。その起爆剤の一つとして、インスタレーション部門がある。確かに、インスタレーションは今の美術表現にとって大事な要素だと思う。だが、展覧会を見る限りでは出品数も少ない。会が殊更この部門を育てようとしているとも思えない。単なる出品部門の一つでしかない。
 
 おそらくこの会の主力は中年女性であり、その方達の美意識と、日々の努力の成果を競い合っているのだろう。それらが通奏低音のように会場全体を包み込みんでいるのだろう。そのことが、「個性としての美術表現」としてみたならば、確かに数の多さに比しては物足りなさもあるが、無意識的に醸し出された「全体美」は、それ自体が一つの緩やかな個性になっている。
 そして僕は彼女等の美意識を愛する者だ。願いはもっともっと弾けて、絵の中だけでも非日常的なワンパクな姿を見たいのだ。「精進・努力の美学」、「女性の優しい美学」に「ワンパクな美学」が加わればと思う。「可能性の美学」、「日常性を少し超えた美学」と言っていいかもしれない。


 以下、ランダムに自分好みを中心に載せます。


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     ↑:右側、佳作賞・会友・櫻井亮、「神苑(しんえん)」・インスタレーション 280×350×400cm。

 入り口ホールを飾る力作だ。神社形式だが、古材を使い何かへの抵抗の象徴のようだ。ざっくばらんな力強さが良い。


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     ↑:一般・村上知亜砂(中札内)、「Gloomy cocoons ~陰鬱なる繭」・インスタレーション 200×200×300cm。

 2階の天井が低くて円柱のあるホールの奥まった場所の展示だ。作品は暗くて汚さも漂っているから四隅に追いやられる展示も仕方がないのかもしれない。個人的には玄関ホールの櫻井「神苑」と距離を離して向い合わせにあればと思う。

 実にストレートな作品だ。解説文も添えられている。「無辜の叫び」だろう。そして、無辜なる稚児に何があってもこの世にはい出せと訴えている。


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     ↑:佳作賞・会友・甲斐野弘幸、「跫(アシヲト)ー’09」・F130 水彩ガッシュ アクリル。

 第一室で、その渋い色合いに反して輝いていた作品。青色の面がなめし皮のように強く、互いの面が独立してこちらの目に飛び込んでくる。大きな作品だが、作家は相当に丁寧に描きこんでいるようで、その執念のようなものも、全体の強さに拍車をかけていた。ワイルド感ではなくて収縮する力感を感じる。
 暗闇をさ迷うアシヲトではない。アシヲト力強く、どこかに駆け込んでいきそうだ。


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     ↑;左、会員・藤野千鶴子、「宙ー#09」・F200 油彩 アクリル。
      右、会員・工藤悦子、「悠久の華」・194×454cm 油彩。

 第一室の入り口に構えている堂々とした華だ。今展の華でもある。対比された二つの華。工藤・華は凄みが増し始めて爛熟模様だ。


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     ↑:佳作賞・?、「?」。(後日、氏名他を記します。)

1088) ①市民ギャラリー 「第54回  新道展 2009」 8月26(水)~9月6日(日) _f0126829_1913152.jpg 目元から頬にかけての傷のような痕跡が気になる。画き込みにしては筆跡は顔をはみ出していて変だし、たまたまのキズにしてはあまりにピッタリの場所だし・・・。意図的画き込みならば、「顔のキズ」ばかりでなく、「絵」を傷つけたという作家の行為も加味される。そこが顔だから見るほうはいろいろと思ってしまう。







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 (②に続く。)

by sakaidoori | 2009-09-04 20:12 | 市民ギャラリー


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