栄通記

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2009年 09月 04日

1087) 槌本紘子のストックホルム記  ⑫-1

 短い夏を惜しみながらも、新しい季節、そして、新し いスタート。私もこちらに来てちょうど1年が経ちま した。ストックホルムからお伝えします。

 長い夏休みがようやく(何と贅沢なのでしょう。)終 わり、新学期が始まりました。夏休み中はしんと静ま り返っていた校内にも再び活気が戻ってきました。

 1年前に右も左も分からずに過ごした日々を、少し懐 かしく思うとともに、未だにスーパーマーケットで、 スウェーデン語の商品名を解読するのに苦戦する 日々。スウェーデン社会について知れば知るほどに、 文化の違いを痛感したり。

 日常生活の試練がそれなりに残る中で、スウェーデン に対する新鮮な感覚というものが徐々に失われていっ ていた、最近の私でしたが、夏休みに改めてストック ホルムをゆっくりと歩き回り、ストックホルムの楽し み方を再発見!


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     (↑:① AFROARTにおじゃまします。
        http://www.afroart.se )

 隠れ家カフェ、公園で楽しむイベント、アンティーク 通り、船でのミニクルージングなどなど、おすすめは 沢山あるのですが、今回、一押しでご紹介したいのが、AFROARTアフロアー ト)というお店です。一年間、このお店の存在を知ら なかったなんて、と本気で後悔してしまいました。


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     (↑:②  店内の様子。)

 AFROARTは、ストックホルムのソーデルマルム島にあ る、雑貨を扱うお店です。商品はとても個性的で、色 もカラフル。スウェーデンテイストのような、でも少 し南の方の雰囲気も漂う... スウェーデンのお店の中 では、一際目立って見える...
 それもそのはず、このお店は、発展途上国の産業とコ ラボレーションして、商品開発をしているのです。た だ、こういったコンセプトをもったお店というのは、 日本でもよく見かけたのですが、小規模であったり、 デザインがいまいち、だったりして、商品自体に心と きめく、といった感覚はあまりなかったのです が...AFROARTは全く違います。


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     (↑:③  カラフルな小物たち) 

 と、ここで、AFROARTの商品について熱弁したいところ なのですが、私の陳腐な説明を連ねるよりは、AFROART の方に直接お話を聞いた方が、断然面白いに違いない、と思い、インタビュー第2弾を決行することにい たしました。(お店に知り合いがいる訳でもないの で、ストックホルム記のために頼み込ませていただき ました。)

 AFROARTのデザイナー(オーナーでもあります。) は、Bodil (ボディル)、Katarina(カトリーナ)、 Maja(マ ヤ)、 Gunilla (グニラ)、Emma(エマ)、 Marie (マリー)、の6 人。
 何と全員が、私と同じ学校、Konstfack(コンスト ファック)のテキスタイル科を2002年に卒業した同級 生。今回は、その中のBodilにインタビューに答えてい ただきました。


槌本:まず始めに、AFROARTを始めたきっかけを教えて 下さい。

ボディル:もともと、AFROARTは1967年のオープンした、 アフリカからの輸入品を扱うお店だったんです。前の オーナーが私たちの学校の先生にコンタクトとってき たのが、一番始めのきっかけですね。


槌本:元々は、違うオーナーだったのですね。皆さん が学生の頃から、AFROARTに関わっていたのですか?

f0126829_10184493.jpgボディル:はい。スウェーデンデザイナーが、グァテ マラのマヤ族の人たちと一緒に、彼らの織物の商品開 発をするというプロジェクトで、それにデザイン系の 学生を取り込もう、とういうことで、私たちを含め る、8人の学生が、参加しました。約一年もの長いプ ロジェクトだったんです。


槌本:凄く興味深いプロジェクトですね。具体的には どんな内容だったのですか?

ボディル:グァテマラで、2ヶ月間過ごし、マヤ族の 人々と、インテリア商品について、色々と企画を練り ました。
 私たちのコンセプトは、マヤ族の人々が生活 できる収入を得て、かつ、彼らの伝統を守り、さらに 欧米(この場合は、北欧)のマーケットに売り出せ る、というものでた。
 "ミラ・マヤ”という、の が、このプロジェクトの名前で、私たちは、カラフル な商品を作りました。この商品は、スウェーデンの フェアでも展示されましたし、スウェーデン中のイン テリアショップでも売り出されました。その後も卒業 まで、AFROARTとのコラボレーションは続きました。


槌本:学校の中だけでは経験出来ないことを、外で、 しかもスウェーデンの外でも経験なさったのですね。今のようなAFROARTになるきっかけは何だったのです か?

ボディル:大学を卒業して、1年が経った頃 に、AFROART方から、お店を売る話をもらったんです。 これが、私たちクラスメイト6人のスタートになりま した。


f0126829_10195184.jpg槌本:AFROARTのデザインは、カラフルで、触感があっ て、遊び心がありますよね。デザインをする上で、何 か特別なインスピレーションというものはあります か?

ボディル:一緒に仕事をしているそれぞれの国の工芸 文化から、とても感化されますね。AFROARTを引き継い だ時に、その国の色鮮やかさを強調した、カラフルな 会社にしよう、と6人で決めたんです。色や、色のコ ンビネーションには、不思議な力があると思います。
 そうですね、つまり、シンプルに、私たちは色が大好 きなんですよ。

槌本:...
ボディル:...

 と、興味深いインタビューは、まだまだ続きますが、 この続きは、また次回にお知らせしたいと思います。

 また新しい1年に向けて、日々励んでいきたいと思い ます。
 次回のインタビュー後編もお楽しみに!

 (写真は上から、「④ カラフルな小物たち」、「⑤ ゴミを再利用して作られた小物」。)

 (槌本紘子さんの新作発表の様子も、この後に続いています。
 今回は長くなったので、2、3日後に記事に載せます。

 その後にインタビューの続編が送られると思います。お楽しみに。)


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 (編集者より)

 こんにちは。
 北海道は残暑も少なく、簡単に夏が終わろうとしています。
 新型インフルエンザが流行(はやり)だしたようです。
 そのあおりで野球の日本ハムの選手が感染して見事に6連敗。どうなることかと心配していたら対抗馬のソフトバンクも息切れ気味です。今までの貯金がものをいって逃げ切りそうですが、勝負は終わるまで笑ってはいけないでしょう。

 大きな事件としては衆議院選挙で自民党の大敗北。ということは民主党の大勝利です。前回の選挙といい、政治の激しいブレを目撃したわけです。小選挙区を選んだ以上、こういう選択肢があるということですね。
 
 今回のインタビューもなかなか充実いています。
 ボディルさんを含めて関係者のポートレートがないのが寂しいですね。写真不可だったのでしょうか?
 こうして栄通記の為に、あるいはこのブログをこうして活用していただけるとは嬉しい限りです。具体的で細かい意見交換をされて、槌本さんの糧にして下さい。そういう情報が読むほうも腹にしみ込むというものです。例えば収入面とか、運営上の問題だとか、遠慮なく「取材」という名目でされたらいいと思います。

 読書、文化、芸術の秋はすぐ傍です。互いに悠々闊歩しましょう。

by sakaidoori | 2009-09-04 11:19 | 槌本紘子ストックホルムキ記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 槌本紘子 at 2009-09-06 17:51 x
こんにちは。日本の情報は、インターネットを通じて、ある程度は掴めるのですが、やっぱり、ライブ感がないので、その情報に対して、人々がどう思っているのか、というのはなかなかわからないのが事実です。
写真の件ですが、ポートレートの送信を只今お願いしているところです。基本的にメールでやり取りしているので、なかなか思うようにはいかないのですが...こちらの人も、割とこういうインタビューには積極的に答えていただけるので、私の楽しく書かせていただいています。
ストックホルムの夏は完全に終わりました。これから、冬に向けて、少しずつ日が短くなりますが、めげずに頑張りたいと思います!
Commented by sakaidoori at 2009-09-06 20:35
>槌本紘子さんへ

 夏は完全に終わったのですか!!「完全」という言葉が凄いですね。

 インタビュー、素晴らしいと思います。僕もアトリエ訪問などを考えてはいるのですが、インタビュー能力や対話の文章化に自信がなくて躊躇している段階です。
 細かいことをドンドン尋ねて、スウェーデン人の感性を伝えて下さい。
 ポートレート、楽しみにしています。

 ①の続きは明日載せます。




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