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栄通記

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2009年 08月 29日

1085) ト・オン 「plus1+柴橋伴夫・企画 ー空間の・・・(ト・オン)」 終了・ 8月4日(水)~8月16日(日)

○ plus 1 + 柴橋伴夫・企画
   空間の触知へ ~連鎖の試み  2009年8月4日(火)~8月23日(日)
     「ト・オン・カフエの3人展
(仮称)
    
   会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
    中央区南9西3-1-1・マジソンハイツ1F
    (地下鉄中島公園駅から東北に徒歩2分)
    電話(011)299ー6380

 会期:2009年8月4日(水)~8月16日(日)
 休み:会期中は無休
 時間:10:30~22:00
     (日曜 10:30~20:00)

 【参加作家】 千代明 秋山一郎 齋藤周

ーーーーーーーーーーーーー()

 基本的には一作家一壁面の展示という静かな個展だ。工夫無き展示のようだが、展示の妙というのか、一部屋に包まれた千代明と秋山一郎は対峙展の様相を示し、齋藤周は別室の喫茶室で一人勝手に我が道をいくというスタイルになっている。
 (以下、敬称は省略。)


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 向き合った千代明(左)と秋山一郎(右)。

 作風や表現の指向性は異にしているようだ。共に立体造形だが、千代明は完結的な統合性がある。ブッラク・ホール的に周りに目や牙が向いていて、かなり攻撃的だ。そしてリズミカルだ。妖しく機械美や機能美を漂わせながら、他者に己に向き合おうとしている。昨年までの作品の影を伴った美しきダンス姿の面影は無い。

 一方の秋山一郎は何か大きな作品の為の試作品風で、とりあえず並べてみようというスタイルだ。千代明とは逆に線や面、ざらついた手触り感、ぞんざいな色感で武骨だ。武骨な中に繊細さを忍ばせている。日常と非日常を問題にしているようだ。ユーモア精神や知性でそれっぽく包み込んでいる。不思議なな立ち姿だが、この小品群であれこれ言っても始まらないかもしれない。

 互いに相反する表現を対峙させること、そのことがこの部屋のテーマだろう。違いを際立たせることによって、見る側に何かが生まれたか?


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     (↑:以上、秋山一郎。)





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     (↑:以上、千代明。)



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 隣の喫茶室が齋藤周だ。中学生日記のような作風は、別の窓を求めてさ迷い始めている。少年の恋心のスタイルから悩ましき青年へと変わりつつある。

 少年と青年、どこが違うのだろう?
 青年とは面倒なものだ。人間関係の綾も複雑になり、他人にはよりカッコ良く見せなければならない。武器は自意識という感性と知識だ。性幻想も淡いものから、より肉感的なものになるのだろう。官能的にはなりきれない。

 そんな青年には喫茶室が良く似合う。
 「対峙なんて・・・。見られるのは恥ずかしいが、やっぱり見てもらいたい。お客さん、僕の美を見て下さい。コーヒーを飲みながら、ニヤニヤニコニコ夢見て下さい。女性がいます。風景もあります。今回はチョッと線描きの絵もチャレンジです。流れるように見て下さい。あの時この時の心模様です・・・。」
 祈りのように願いのように、斉藤絵画のモデルがつぶやいている。

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by sakaidoori | 2009-08-29 23:29 | (カフェ)ト・オン


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