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栄通記

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2009年 08月 29日

1084) ②岩見沢 「西田卓司・個展 『ワーキング フロー』」 8月22日(土)~9月23日(水)

○ 西田卓司・個展
   「ワーキング フロー」

      (岩見沢アートプロジェクト 「Zaworld」)

 会場:武部建設 結ホール
     岩見沢市5条東18丁目31番地
 
 会期:2009年8月22日(土)~9月23日(水)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:10:00~17:00

 主催:岩見沢アート・ホリディ実行委員会 「Zaworld」
    問合せ・電話(0126)35-1190

ーーーーーーーーーーーーーーーー(8・24)

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     ↑:「失われたタブロー」シリーズ。副題が添えてあり、左から「エイリアンズ」、「UMA」。


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     ↑:左から「アルピニスト」、「ユニバーサル」。


 1階の展示の全作品。
 映像のノイズのような絵だ。この広い空間に負けないだけの大きな絵を描く、それがすべてのような作品だ。選んだ色は赤・緑・黄・青の四色。非デザイン的図柄ではあるが、この部屋では壁紙とかポスターのように見える。

 学生が夏休みに美術部の教室で、一人黙々と絵を画いた。荒々しく描き殴りのようにして。その学生の立ち姿が目に浮かぶ。「失われたタブロー」、「過ぎ去りしあの時」、あれは一体何だったのか?
 遥かなる山、宇宙、未確認生物(UMA)、それらにチャレンジするアルピニストや宇宙飛行士・・・作品解説に画題を記している。




 面白いのは2階の展示だ。

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 屋根裏のマイルーム、コレクション・ルームだ。西田卓司君にとっての大事な物を綺麗に丁寧に並べている。タイトルは「ワーキング・フロー」。
 非常に私的なものだから、陳列物の一つ一つや展示意匠をあれこれ言っても仕方がなさそうだ。
 「若い人なのに懐古趣味過ぎる」とか、「過去ばかり見ていて、将来はどうなの?」などと言う事なかれ!自分自身の原点を自分の為だけに開示しているのだ。そのことで他者と共感できれば悪くはないが、その事は二の次なのだろう。自分自身という「他者」と対話しているのだから。日常生活にこびりついている自分の影との語らいの場だ。
 鑑賞者はそういう目に見えない「西田卓司と西田卓司自身」との対話を見させてもらっているのだ。ありがたいことだ。
 面白くない人にとってはやはり面白くない。無理して面白がることもないだろう。それが現在の美術だ。

 展示ルームの傍には明り取りの窓に通じる梯子がある。さー、それに昇ることにしよう。もう一度外を眺めてみよう。

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 それにしても贅沢な空間だ。
 西田卓司、結ホール全体を自分のものにしてしまった。
 いつもいつも似た作品ばかりを見せてくれる作家ではあるが、これからも同じことが続くかもしれないが、そしていつもの延長のような今展ではあるが、いつになく大らかな空間だ。
 ただただ私的作品ばかりというのに。

by sakaidoori | 2009-08-29 00:00 | [岩見沢]キューマル 他


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