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栄通記

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2009年 08月 22日

1078) CAI02 「土田俊介・個展」 8月8日(土)~8月29日(土)

○ 土田俊介・個展

 会場:CAI02・raum1
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。
    注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438

 会期:2009年8月8日(土)~8月29日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:13:00~23:00 

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 19:30~

ーーーーーーーーーーーーーーー(8・)

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 実にCAI02という場に合った展覧会だ。

 なぜだか知らないが、メッシュ状の金網を丸めた物が4っつ置かれている。
 それらに深い意味はないだろう。確かに円筒の作る影は地下空間で大きな広がりを見せている。だが、影は主人公ではないだろう。
 金網の冷たさや危険性をカバーするように、何かで包まれていて親しさが持てる。レースの生地が網の先端を包んでいる。少しセクシーだが、優しさの表現以上ではなさそうだ。

 鑑賞者に作品を放り投げて、あなた任せのようなクールさ、それでいて見る人と優しい関係を持ちたいという淡い願望、そんな空間だ。
 ビデオモニターで作家が別室で僕らを見ているかもしれない、微笑んでいるかもしれない。それは覗き趣味というよりも、作家からの無言のメッセージのようなものだ。僕らもメッシュの金網を通して、作家の心模様を覗いているようなものだ。
 作家は無言の会話を演出し楽しんでいるのかもしれない。


 作品そのものの主張を離れて作家には明確な意図が一つはあると思う。
 今展の試みは、開放的な広い場のための準備展かもしれない。
 会場には製本仕立てのポートフォリオがあった。それにはシーソーなどの遊具施設で子供が遊ぶ姿の写真がある。作品との直接性で鑑賞者との関わりを求めようとする傾向が強い。
 今展は作品の、「何かを表現している、あるいは直接触れて何かを感じて欲しい」というものではない。CAI02は実験の為の仮想空間かもしれない。

 もしかしたら広い体育館とかモエレ公園の広い空間で、今回の作品達が並んでいるのを見れるかもしれない。
 CAIと違って光燦燦だろう。円筒は風で少し揺れているかもしれない。

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 何を表現したいのかは分からないが、もう一度チョッと入りたくなる空間だ。

 (タイトルは後で書きます。製本仕立ての作品集は若き作家にとっては良い参考になると思います。自作に対する拘り、本という素晴らしい形になっています。)

 

by sakaidoori | 2009-08-22 11:49 | CAI02(昭和ビル)


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